まちさんは、人の外見にとても敏感な方だとお見受けします。服のセンスもきちんとしていて、洗練されたファッションを着こなしていらっしゃるのでしょう。素敵なことです。多くの男は、悲しいことに、まちさんが大切にしているそういう部分にはとても鈍感なので(そもそも男子のファッションと女子のファッションは構成要素が違うので、能動的な興味の持ちようがないのです)、フラストレーションもたまっているのだと思います。

 どんな人も多かれ少なかれ外見で相手を選びます。でも外見だけをただ見るのではなく、「その外見だとどういう性格なのか」を透視するかのように見ています。もちろん大半がくだらない妄想です。タレ目だと心が優しそう、とか。大きなイヤリングをつけてる人はセックスが好きそう、とか。メガネをかけてるとかしこそう、とか。

 おっぱいについても、ただおっぱいという器官を見ているんじゃなく「こういうおっぱいの人は母性的で甘えられそう」「断るのが下手そう」みたいな幻想を見ているんだと思います。実際のその人の中身は見向きもせずに。

 というわけで、今度はぜひそのファッションの能力を活かして「男が甘えたくなりそうなファッション」とか「男が性格が素直だと思い込みそうなナチュラル風メイク」とか「セックスが好きそうだと誤解しそうなコーディネート」とかをわざとしてみて、そういう場に出てみると愉快だと思います。たぶんおっぱいが大きい人と同じくらい、馬鹿な男が釣り放題です。

 そうすればきっと、外見だけ愛されることの無意味さに気づきますよ。おっぱいが大きくてモテる女性は日々、そういうバカバカしい男との応対にうんざりして生きているんです。

 そういう男が寄り付かない幸せをお祝いしつつ、良いパートナーを見つけられますようお祈りいたします。

 あ、あと、おまけでいただいたこの短歌、好きです。特に下の句が。

「女子だけの飲み会だよ」ってLINEした わたしの嘘に既読がついた(まち)

「お酒の席の恋愛エピソード」まだまだ募集しています。

 というわけで、本日はここまで。引き続き「お酒の席での恋愛エピソード」募集しています。ここまで読んできていただいた方にはおわかりかと思いますが、「美しい思い出」よりも「ひどいやつ」「怨念がこもってるやつ」のほうが僕の好物です。

 こちらのフォームにて。ぜひ。

Text/佐々木あらら