「優しい毎日」を送ること

それでも男(彼)が信じられないなら、逆に彼氏が「実は俺、子供の頃に姉と母親に性的悪戯をされてきたんで、女が信じられないんだ。
だから時々、君も同じなんじゃないかと思う」と言ってきたら自分はどう思うか?と考えてみる、という方法もあります。

酷い女もいるかもしれないけど、自分もその女たちと同じだと思われていたら悲しいですよね。

ここまで書いておきながら、何なんですけど、この「心の染み」はそんなに簡単に消えるものではないと思います。
幸いな事にあなたには4年も付き合える男の人がいます。その彼がくれた「楽しかった時間」とか「安心できた瞬間」や「慰められた言葉」が、沢山あると思います。

彼以外の男からも「優しい言葉」とか「笑わせてくれた瞬間」とか「励まされた事」なんかが、少しはあると思います。
その男たちのすべてが「性的目的のみ」で貴方に近づいてきたわけではないはずです。
そうした「良い思い出」を大切にしていけば、少しずつ心の染みも傷も薄くなっていくものです。

世の中の良い面を見れば、明日は良く思えてきます。
人に優しい対応をしていれば、ほとんどの人は優しく対応してくれます。
そんな「優しい毎日」を送る事が、トラウマを克服して先に進むのに1番の方法なんです。

そういえば「嫌な人と出会ってしまう事」は、人生に付きものの「苦」であるってお釈迦様が仰ってますよね。
「怨憎会苦」って言う苦しみです。それはどんな人でも逃れがたい苦しみで、貴方の場合はたまたまそれが、異性の家族だったわけです。
苦しいと思いますけど、痛みは消えていくものです。自分を責めずに、ゆっくりと回復していって下さい。

僕も「優しい女」って沢山いるんだなあ、と思えるようになりました。
男も色々なのがいますけど「優しい男」も案外いるものですよ。

Text/山田玲司