彼との状況を一歩引いて
俯瞰的に見てみる
―逆に意見を話さないというのは、甘えだったんだなという気がしてきました。
川﨑:子供が親に対してだったら、それは有りだと思うんですけどね。
もしかしたら、私は普通の女性よりも愛情が深いというわけではなくて、逆にパートナーを他人だと強く意識しているのかもしれないですね。
でも、その方が上手くいきますよ。女性は愛情過多だから。
―過多なんですね。それは、重いということですか?
川﨑:男性に比べて女性の方が恋愛に没頭しやすいですよね。
医者の友人に聞いても恋愛で快楽物質のホルモンが出やすいらしくて。
だから、一歩引いて見る癖をつけて、ある程度自分をコントロールできる状況を作る。
そして、彼との将来を冷静に見通す。そういう二人を俯瞰して見る視点が必要だと思うんですよ。
―コントロールする能力を意識的に身につける方法はありますか?
川﨑:自分たちが今どういう状況なのかを見るようにするしかないですね。
彼の方ばっかり見ていると、周りが見えなくなってきちゃうでしょ。
例えば、「仕事終わったのなら連絡をしてよ!」っていうのも、引いて見られると、「先週も土日出ていて最近疲れているんじゃないかな」となる。
そうするとメールの内容も「なんでメールくれないの」じゃなくて、「体は大丈夫?今週は寝られるの?」とそういうメールになりますよね。
「愛しているなら○○して!」っていうのは、男女をほとんど幸せにしないですよね。
―一歩引いて俯瞰してみるというのが、意外とできてないんですよね。
川﨑:そりゃできないですよ。私が20代のときは、文句ばっかり言っていましたもん(笑)。
―だんだん見えるようになってきたんですか?
川﨑:そうですね。子育てをしたり、離婚とか、要らぬ経験をして、ですかね。
だから、いっぱい恋愛した方がいいですよ。いっぱい怪我をすれば、転ばないとは言わないけれど、転び方上手くなるので(笑)。
―一回の失恋でへこんでないで、何度でもということですよね。
川﨑:何度でも何度でも(笑)。