思考のクセのなおし方
- M
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たとえばデートをドタキャンされたら、怒っていいじゃないですか?でも元彼に「予定が入って行けない」と言われたら「そうなんだ、楽しんできてね!」と笑顔で返す女だったんですよ。今後もまた同じことをしてしまうんじゃないかと不安で。
- アル
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「言いたいことを言えない」は毒親あるあるだよね。毒親は気に入らないことがあるとキレるから、子どもはビクビクして顔色を窺うし、相手が気に入るように振る舞う。それは防御本能だから、そうなるのは当然だと思う。
- M
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私は「自分が都合のいいつまらない女だから、彼に飽きられたんだ」と思ったんですよ。
- アル
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「親にあんな育てられ方をしたんだから、こうなるのは当然だ」と受け入れて、自分を責めないこと。そのうえで、少しずつ「思考のクセ」を変えていこう。
毒親育ちはセンサーが敏感だから、たとえば相手が不機嫌な顔をすると「私が怒らせることしたのかな」「自分が悪いんじゃないか」と不安になるよね。
- M
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そう!完全にあてはまります。相手が不機嫌な顔をすると「私が何かしたのかな」「私のせいで空気悪くなったのかな」と不安なまま帰るみたいな。
- アル
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でも相手は腹が痛かったとか、仕事のことを考えていたとか、相手の問題かもしれない。
まずは「自分のせいだと思ってしまう、これは私の思考のクセだ」と自覚して、それを相手に説明して、理解してもらうのがベストだよね。
- M
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「毒親の影響で、自分のせいかもと不安になりやすい」と説明しておく。
- アル
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そう、そしたら「今って不機嫌?」とか聞きやすいでしょ。そこで相手が「キミのせいじゃないよ、実は下痢なんだ」とか説明してくれたら、安心するよね。
その積み重ねによって「相手が不機嫌な顔をしたからといって、自分のせいとは限らない」「相手には相手の事情がある」と正しく認識できるようになる。
- M
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それで思考のクセがなおっていきますか?
- アル
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うん。そうやって敏感すぎるセンサーを調整していくことで、生きやすくなると思うよ。不安になりやすい人には、精神科医の水島広子さんの『正しく知る不安障害 不安を理解し恐れを手放す』がおすすめ。
- M
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読んでみます!私はかなり不安が強いので、それを相手に理解してもらう方がいいんですね。
- アル
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そう、そこで「面倒くさい女」とか思う奴とは続かないし。
毒親育ちじゃなくても、誰しもネガティブな部分はあるし、心身が弱ることもあるよね。それを受け入れて支えてくれる相手じゃないと、50年暮らせないと思う。
- M
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ほんとそうですよね…。あと「自分のせいかも」と勝手に妄想するのも、独り相撲だなって思いました。
- アル
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相撲も恋愛も相手がいるから。インタラクティブかつアサーティブなコミュニケーションが不可欠(ろくろを回すポ-ズで)
- M
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めちゃめちゃ勉強になりました(笑)!あと王子のことも「無理っぽいな」と冷静に思えました。でも一応今日LINEしてみます、サラッとサラサーティーで!
- アル
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ヘイ!また結果を教えてね~。
―その後、Mさんから報告がありました。
「LINEに対する彼の返事は『忙しくて時間とれそうにないです(汗)』でした。それを見て「うん、諦めよう!」とすんなり思えました(笑)。アルさんに相談して本当によかったです。がんばって童貞を卒業します!!」
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