「条件」が満たされれば幸福か?

オクテ女子のための恋愛基礎講座 アルテイシア ぱぷりこ 恋愛格闘家 『恋愛格闘家』

ぱぷ:ただバリキャリ女子に特に多いのが、スペックやバックグラウンドで人格を判断すること。
たとえば「似たような育ちや学歴だったら、似たような価値観をもってるはず」とか「収入や会社名はそれ相応の努力や能力の結果だから、はずせない」とか。それらは一見ロジックが通ってるようだけど…。

アル:浅いよね。

ぱぷ:そうなんです!でも「それって本当にそうなの?」と深掘りしてくれる人もいないし、自分も周りも同クラスタなので「やっぱそうだよね~」と同意しあって、「これが正解」という気持ちを深めていく悪循環にはまる。それを求めていると、親からも周りからも文句言われないですしね。

アル:一回失敗してみるといいのかもね。私は夫と出会う前、カマロくんという元彼がいたんだけど…。

ぱぷ:『恋愛格闘家』に登場する、カマロに乗ってるエリート金融マンですね!

アル:さすが詳しいな(笑)。カマロくんも中高私立の男子校育ちで、環境や住む世界も似ているので合うかなと思ったけど、全然違った。
彼のお母さんは良妻賢母の専業主婦で、そのお母さんが姑さんの介護をした話を美談のように語るのよ。私が「家父長制のもと、嫁は家政婦・保育士・介護士・看護師・娼婦の5役を担わされ…」とか言うと「オカンのことマジリスペクトしたよ!」って。

ぱぷ:全然噛みあってない(笑)

アル:それで「お父さんは介護しなかったの?」と聞くと「え?だって親父は仕事があるし」と返されて、こういう人とは結婚できないわって。

ぱぷ:それでも、結婚しようかと迷ったんですよね?お金持ちで見た目もよくて優しくて、これ以上の条件の男は現われないだろうって。

アル:当時は人生ドン底で、結婚に逃げたかったから。「疲れたよパトラッシュ、もう条件に転んでいいよね」と思ったけど…、やっぱり一緒にいて面白くなかったのよ。
オープンカーでドライブしながら「やっぱ夏はレゲエだよな!」と言われて「はあ、さいでっか」みたいな。

ぱぷ:ダメだ!私とは人種が違いすぎて、一緒にいたら蕁麻疹がでてしまう!
でもドン底状態にいると、「結婚」が全てを受け止めてくれる天国への切符のように見えるのはわかります。

アル:そうなんだよね。一方、夫は生まれも育ちも住んでる世界も違ったけど、すごく面白かったのよ。部屋でダラダラ話してるだけで楽しくて「私は面白ければ、条件とかいらないんだ」と気づいた。

あとやっぱり「その人といる時の自分を好きか?」が大事だなと。
私はカマロくんといる時の自分を好きじゃなかった。条件に転んで結婚したら、もっと自分を嫌いになるだろうと予想していた。

ぱぷ:自分で自分を嫌いになるのは、人生最大の地獄ですもんね。

アル:だからカマロくんと結婚しても離婚しただろうし、私も彼も不幸になっていたよね。
マッチングって、双方の幸福度が極大化する組み合わせだと思う。
カマロくんには私よりもっと合う女がいるだろうと思っていたけど、私には夫以上の相手はいないし、夫にも私以上の相手はいないと思える。