私もかつては「女子アナみたいなキャラになるべきか?」と血迷った時期がありました。が、そんなの8回ぐらい転生しないと無理だと悟った。人は自分以外の人間にはなれないし、自分以外の人間になろうとするとメンタルがやばくなる。

当時の私も合コンさしすせそ的なものを実践しながら「こんなことしなきゃモテないなら、死んだ方がマシだ」と思っていました。それに死ぬ思いでモテテクを使ったところで、そんな安い技に釣られるのは所詮ザコ。どうでもいい男を釣っては「私がほしいのはザコとは違うのだよザコとは、うわーん!!」と慟哭していた二十代。

そんな拾う骨も燃え尽きるような時代を経て伴侶に巡りあった私は、真実に気づきました。
「恋愛は選挙じゃない、モテとマッチングは別物」

私は多数の票を集めたいんじゃなく、自分にピッタリの「1票」がほしかった。不特定多数にチヤホヤされたいんじゃなく、たった1人の本命と結ばれたかった。もちろん「こんなにモテる私ってスゴイでしょ!」とツイッターで自慢したいわけでもなかった(というか当時はツイッターがなかった)。私が望んでいたのは、モテじゃなくマッチングだった…皆さんもそうではないでしょうか?

にもかかわらず「多数の票を集める=男受けする女にならねば」とプレッシャーに押し潰されたり、「王道モテ系になれない自分はダメだ」と自信を失い、本来の魅力をすり減らしていませんか?
そんな女子たちに私は言いたい。「みんな、政権与党を目指さなくていいんだよ!」。

たった1人の支持者、愛し愛される伴侶さえいれば人は幸せになれるのだから。

そのために必要なのは「みずから選ぶ」という姿勢。「この人となら幸せになれる」と思える男を選んで、その1人と結ばれるために努力する姿勢。
けれども「私なんて選べる立場じゃないし」と自信がないために動けなかったり、自分にどんな男が合うかわからなかったり、いざチャンスがきても恋愛に発展させる方法を知らなかったり…それで立ち往生するオクテ女子は多いもの。

恋愛はキノコ狩りに似ています。経験豊富な恋愛上級者は、ベテランのキノコ狩り名人。
けわしい森の中で多種多様なキノコに遭遇し、美味そうなキノコを食べたら毒があって死にかけたり、見た目はグロいが滋味あふれるお宝キノコを発見したり…その結果、キノコの見極め方や狩り方を学んできた。
一方、経験の少ないオクテ女子はキノコ狩りの素人。いざ森に入ってもどこにどんなキノコが生えているかわからないし、キノコの見極め方や狩り方もわからない。そんな女子が自分にピッタリのキノコを手に入れるには、名人から教わるのが一番。

巷の恋愛本や婚活本を読んで「こんなの私には無理」「これができる人はとっくに彼氏がいるんじゃ?」と感じる人は多いでしょう。あれ系の本はそれなりに恋愛経験のある中級者に向けて書かれており、初心者にはハードルが高すぎる。本書は恋愛経験ゼロの自称喪女や高齢処女にも実践できる内容になっています。