親の呪縛から解放されるには?
文系:そういう子はどうしたら幸せになれるんでしょう?
アル:まずは親の呪縛を自覚することじゃないかな。そのうえで、物理的に距離を置くのが一番。「親は絶対的存在じゃない、父も母も不完全な男と女にすぎない」と俯瞰して見られれば楽になるから。
あと呪縛があまりにも強い人は、トラウマを吐き出すことだと思う。
似たような経験をもつ自助グループや掲示板で吐き出すとか。それで「この話、自分でも飽きてゲップが出そう」ってくらい吐き出せば「どうでもいいや」って気になるから。それで親の存在が軽くなって、呪縛から解放される人は多いよ。
文系:私も吐き出した方がいいのかも…。
アル:今ここで吐き出すといいよ。「私も『ごっつええ感じ』観たかったんやー!」って。
文系:めっちゃ観たかったですよ!(笑)
…ただ親に対して愛情もあるから辛くて。親のことをキッパリ切れないというか。
アル:<ゆでガエルの法則>というのがあって、カエルをぬるま湯に入れてじわじわ温度を上げていくと、カエルは茹でられて死んでしまう。でも熱湯に放りこまれるとピョーンと飛び出すんだって。
私はひどい家庭だったから飛び出せたんだと思う。「親に愛情もあって離れられない」って人は辛いけど、「このままじゃゆでガエルになっちゃう」と思うなら距離を置いた方がいいよ。親と仲良くすることが正解でもないし。
「たまに実家に帰ると死にそうになる」って人は結構いるけど、たまにだったら何とかやり過ごせるし。
腐女子:私なんてまだ実家暮らしですから…だからいまだに恋愛や性に罪悪感が強いのかも、体毛も性器も苦手だし。
ノンキ:まあ体毛は薄い人もいるし(笑)。
文系:剃ってもらうこともできるし(笑)。
アル:性器を取ってもらうことは難しいけど(笑)。腐女子ちゃんが腐ってることは両親も知ってるの?
腐女子:知ってるけど見て見ぬフリをしてますね。
文系:やっぱ親バレはしてるんだ。
腐女子:はい、部屋にBLタワーがありますから。
アル:BLタワー(笑)。
腐女子:何百冊ものBL本を積み上げてできたタワーなんですけど、グラグラしたら隣りにもう一段増やしてって増築を繰り返していたら、巨大な建造物になってきました。
アル:それを見て見ぬフリできる親もスゲーな(笑)。