未知の領域に踏み込める胆力
34歳で結婚すること、そして主夫になることを決めた劔さんですが、独身時代は音楽活動とか、オタ活とか(ハロプロがとくにお好きなようです)、好きなことをするのに夢中で、生活環境を整えるなんてことは考えたこともなかったそう。つまり、家事に関してはど素人。それを「よしやってみよう」のひと言でチャレンジしてしまうのって、実はすごいことなんじゃないでしょうか。
わたしの元カレなんて、賞味期限が過ぎてしまった生卵をどうやって捨てたらいいかわからなくて、とりあえず全部割って台所に流そうとしたが流れず、「熱湯をかければ溶けるのでは?」とお湯を掛けたら卵が見事にかたまり(当たり前)、シンクの排水機能が完全に死んだことがあったんですが、そのときの凹みようといったらなかった。一応、彼の名誉のために言っておくと、仕事とか勉強はすごくできるタイプでした。
こうなるともう、「俺が家事をやるなんて所詮ムリだったんだ!」という方向に頭が働くばっかりで、この難局をなんとか乗り越えようというモードには切り替えられないわけです。
ある程度年齢を重ねた大人の男にとって、未経験の家事労働にチャレンジするのはそれなりに心理的なハードルが高く、それをひょいっと乗り越えるには胆力の有無が大きく関わってくる。劔さんには、その胆力があるのです。
そして、ここが劔王子の最高なところだと思うのですが、彼は家事を褒められなくてもやるんですよ! これは本当にすごい才能!