「結婚」でコンプレックスを満たせない!
独身の子供おばさんは、「結婚すれば何とかなる!」と、思いがちです。今、幸せではなくても、何も持ってなくても、結婚さえすれば、幸せになれるはずだと思っています。
つまり、結婚を逃げ道にしてしまっているのです。
でも、実際に結婚を逃げ道にすることはできるのでしょうか?
以前、結婚2年目でキャリアウーマンの女性が、こういうことをおっしゃっていました。
「仕事から帰ったら、家には旦那がいて、愚痴とかも聞いてくれるし、精神的にはサポートをしてくれている。でも、仕事のことでも、自分の人生においても、結局は自分が一人で立って、頑張っていかなくてはいけないものなのよね」と。
よく「人間は所詮一人」だとは言われるものですが、それは、「人は天涯孤独の存在」だと言っている訳ではありません。「自分の人生は、自分で歩まなくてはいけない。自分で責任をとらなくてはいけない」という意味なのだと思うのです。つまり、結婚したからって、結局は何とかなるものではないのです。
では、結婚を逃げ道にしようと思っている人の心理とは、何でしょうか?
所詮ひとり。他人の人生に便乗できない
結婚を逃げ道にしようとする人の心理には、「自分は何も持っていない」もしくは「欲しいものを諦めてしまっている」といったコンプレックスを持っている人も少なくありません。 中には、コンプレックスを補うために、エリートなど好条件の人との結婚を目指す人もいます。
でも、好条件の人と結婚したからって、自分の心が満たされるわけでもなさそうです。
弁護士の旦那さんと2人の子供がいる専業主婦の女性が、こんなことをおっしゃっていました。
「旦那が出世すること、子供が良い学校へ行くこと、それはそれで幸せなことだけど、自分のことではない。満たされない気持ちがいつもどこかにある」と。
結局、人は、他人の人生に便乗することはできないのです。
たとえ旦那さんが出世しても、子供が偏差値の高い学校に合格しても、自分は自分の人生を歩まなくてはいけません。
もちろん、家族が幸せになることが自分の幸せであることは素敵なことです。でも、自分の人生において諦めていること、先送りにしている問題は、やはり自分で解消するしかないのです。
そこに気付かないまま、コンプレックスを結婚生活で何とかしようとすると、家庭を壊す可能性も出てきてしまいます。
例えば、お母さんになると、子供に自分の夢を託す人もいます。
でも、子供には子供の人生があります。子供に自分の人生を押し付けてしまっては、子供は窮屈な思いをしてしまいます。自分の願望を押し付けたところで、それは愛情からくる行動ではないし、それは子供にも分かります。
親になると、いつか子供が自立し、旅立つことを応援することが大切になってきます。子供の人生に便乗しようとすると、子供の自立の妨げになり、お互いに苦しむ結果となるでしょう。
それでは、せっかく幸せになるために結婚したはずなのに、自らの手で家庭の幸せを壊してしまいますよ?
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