明るく自信満々に提案する

わたしが最近得た気づきに、パートナーに要望を伝えるときは極めて明るく、自信満々に提案したほうがいい、というのがあります。
たとえばですが、洗った食器の並べ方ひとつにしても「それだとちゃんと乾かなくない? こういう風にやってよ」ではなく、「最近気づいたんだけど、こういう風に並べたらめちゃくちゃ効率よく乾くっぽいよ!」とか、トイレにトイレットペーパーの芯を置きっぱなしにしてるな~と思ったら「ちゃんと捨ててよね、いっつも忘れてるじゃん」ではなく、「わたしもつい忘れちゃうからさ~お互い気をつけるようにしようよ!」といった風に。

セックスについても、「求められなくてかなしい」と言うだけでは「ごめん、疲れててさ。次から気をつけるね」と具体案も何もない、本人の心掛け次第の回答が帰ってくるだけになってしまいがちですから、「こんなに愛し合っているわたしたちがセックスしてないのってよくないと思う! 今よりももっとラブラブでいられるようにどうするか話し合おうよ!」と、お互いのために素敵な提案をしていますよ! というテンションで持ち掛けてみることをおすすめします。

なんとなくですが、セックスについて言及すること、ましてや自分の性的欲求について話題に挙げることをに躊躇してしまう人が多い気がします。
でもね、セックスや欲求の話ってとっても大事なんです。お金のこと、生活のこと、子供がいたら子供のことと同じくらい、無視できるものではありません。夫婦だからこそ、セックスや自身の欲求については共有したほうがいい。どうか「自分の気持ちを諌める方法さえわかれば解決すること」と収めてしまわないでください。

セックスに限らず、人生を共に歩んでいこうと誓ったパートナーとは大事なことは共有しておいたほうがいいと思います。その際に、重ねてになりますが「わたしのワガママかな、言ったら困らせちゃうかな」「彼はやさしい人だから逆に申し訳なく思わせてしまうかもしれない」と、経験則からの先回りの気遣いは不要です。
もちろん、相手がどう感じるかと想像力を働かせて、言葉を選んだりタイミングを計ったりする思いやりはあったほうがいいとは思います。ですが、相手の反応ありきで、自分の気持ちを伝えるかどうかをジャッジするのは違うはず。どちらかの我慢の上に成り立つ選択、それも自分の勝手な想像の上での、となるとなおのこと。
お互いの幸福のための建設的な話し合いには、我慢も余計な気遣いも邪魔な存在なのではないでしょうか。

Text/ものすごい愛
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