他人との境界線をハッキリ保つこと
心のなかに毅然さを保つこと

あなたの他人との関わり方は、わたしのそれとだいぶ違うようです。
もちろん人それぞれですから、いい/悪いはないのですが、わたしは他人に依存せず、またされた経験もありませんから、そういった人間から見てどう感じたかをお伝えさせていただきます。
あなたは他人との境界線が曖昧で、誰にも侵害させない自身のテリトリーがない、あったとしてもその塀がとても低いように見えます。乱暴な言い方になりますが、付け入る隙が多そうだなぁ、と。
特定の恋人をつくらないのも、お付き合いしていない人と身体の関係を持つのも、いいと思います。
病気や妊娠に気をつけたうえで、自己責任で気軽にセックスを楽しむのは個人の自由です。その気軽さや楽しさを魅力に感じる人もいるでしょう。
あくまでもわたしの価値観ですが、友達はセックスする存在じゃないんですよね。たとえ友達だったとしても、セックスを機に関係性の名前は変わります。
体の関係を持った友達とどの程度親密なのかはわかりかねますが、友人関係は長い時間と労力をかけて築いてきたはずで、またその名のもとに双方の理性が成り立っています。
それを簡単に取っ払う行動(セックス)をしてしまうと、あなたの行動の真意など関係なしに、相手は「そんなもんか」とうっすらとしたガッカリ感を抱き、お互いが「友達としてではなく“そういう対象”として扱っていいんだ」という悪い力の抜け方・思いやりの失い方を覚えてしまうのだとわたしは思います。 

そして、体以上に心がそうなんです。
相手と仲良くなりたい、親密になりたいと思ったとき、壁を取っ払って心を開く必要があるのでしょうが、徐々にしたほうがいいと思います。
いとも簡単に心の内をさらけ出すこと、心に踏み込ませること、相手のすべてを受け入れる姿勢を見せることは、時に相手をつけ上がらせ、傲慢にさせ、全体重で寄りかからせてしまうのです。
心のテリトリーに簡単に侵入させることは、フレンドリー、コミュニケーション能力が高い、誰とでも仲良くなれる、といった対人スキルとはまったくの別物です。
「自分の弱さは時期が来たら話しますが、そのタイミングはわたしが決めることですよ」「ここまでは許容できるけれど、それ以上はなあなあにするつもりはありませんよ」と境界線をハッキリさせること、心の中に毅然さを保つこと、面倒だからと曖昧な態度を取らないことが、きっとあなたに必要ではないでしょうか。

今後の恋愛と彼を大切に出来たかは
結びつかない

年齢的に将来が不安だというのは、よくわかります。
ですが、結婚願望がないのに「将来が不安だから」という理由で、一番手っ取り早い相手でその不安を埋めようとするのは即時的な解決にしかならず、別の不安がいつまでも付きまとうだけではないでしょうか。
そもそも生理的に無理で顔もみたくないくらいイライラする人で、不確定な未来に対する不安が解消できるとは思えません。
結婚願望がないのなら、それでいいじゃないですか。
もしいつか子供を持ちたいと考えているのであれば、女性はどうしてもタイムリミットがあるのでまた回答は変わりますが、そうではないのなら何も焦らなくていい。結婚は、何歳になってもできますから。
今の彼や恋人という立場に固執するのではなく、セックスをしない友達の存在をつくってみてもいいかもしれませんね。そうすることで、今抱いている不安が解消されなくても、見え方や捉え方に変化が訪れるのではないでしょうか。

「こんなにわたしのことを受け止めてくれた人は本当に初めてで、この人を大切にできなかったらもうこの先ずっと恋愛はできないままだと思ってます」とも書かれていますから、より未来に対する不安が大きくなっているのかもしれません。
ただ、厳しいことを言うようですが、それはあなたの思い込み、根拠のない決めつけですし、自分勝手に呪いをかけているだけです。
今後、彼と全く同じ受け止め方をしてくれる人は現れないかもしれませんが、違ったかたち・別の方法であなたを受け止めてくれる人は現れます。そして、あなたが今後恋愛できるかどうかは、彼を大切にできたかの結果とは結びつきません。
「彼を大切にしようと頑張ってみたけれど、無理だった」でいいのです。だって他人の人生の責任は取れないのですから。
むしろ不本意なまま「彼を大切にしなくちゃ」と雁字搦めになっているほうが、人生の選択肢は狭まり、幸せに過ごす機会は失われていきます。
「自由」とは、特定の恋人をつくらず、付き合っていない人とセックスすることではありません。自分が心地よい環境をつくっていくこと、自分自身で人生の選択をしていくことなのです。

Text/ものすごい愛
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