結婚は2人のもの

それなのに前出の彼は「男の自分が彼女を幸せにしてあげなければ」という思い込みのもと、1人で勝手に考えて「結婚しない・できない」という結果を出しました。

これも、日本社会の「○○しなければ」という、目に見えない謎の世間体や、常識に縛られてしまっているからなんでしょう。

でも、よほどの事情がないかぎり、結婚は親のものでも、世間のためでもなく2人のものです。

もし、2人で話していたら結婚の余地があったのかもしれないのです。

話し合わなかったことで、結婚をしないまま別れたカップル、どちらかの一方的な「結婚したい」気持ちの押しつけが原因で別れたカップル、私の周りにはよくいます。

もったいない。もったいない。話せば結婚していたかもしれないのに。

手遅れになるまえに、ぜひ目の前の愛すべき人とじっくり話し合ってみてください。

Text/中村綾花

初出:2015.03.22