テロ事件に関連したラブ・ストーリー!?

 フランスでは毎日テロ関連のニュースが流れているようですが、このどさくさにまぎれて(?)テロ事件に関連したラブ・ストーリーもあらわになりました。

 というのも、テロの犠牲者になった編集者の1人に愛人が発覚したのです。

 さらに、その愛人がご丁寧に、事件直前の彼との仲良しショット写真を公開し騒ぎに発展。
速攻、亡き編集者の遺族は「そんな話聞いていない! 認めてたまるか!」 というような反論を示しています。

 最近おつきあいが始まった関係だったようで、家族も気づいていなかったようです。
大事な人を亡くした悲しみ、そして怒り、それに加えて愛人騒ぎに至るとは…。

その問題の写真がネット上に公開されていたので早速私も見てみたのですが、超美人な愛人とぴったり寄り添って鼻の下を伸ばした亡き編集者の笑顔が。
それだけでなく、愛人の元恋人か? 元夫か? の子供と思われる幼き子も、ワケがわからぬように写っていたのでした。
子供がいるシングルマザーとその 恋人の図。
んー、こういうのってフランスでよくあるパターンの気が。

 ちなみに、亡き編集者は別に日本人が見て、イケメン中年のおじさまではありません。
むしろ超美人マダムと、なんだかもっさりしたムッシューの組み合わせにちょっと違和感がある程でしょう。
でも、思想をもった男ってフランスでは大きな魅力の一つなのです。
どんなに不細工であろうと、思想に基づいた才能がありさえすれば無敵にモテるフランス男。

 今回の悲しい事件の最中、つい私はフランス・アムールの摂理も垣間みてしまうのでした。

Text/中村綾花