石島の回答

結婚相談所のいいところは「結婚」というクロージングに向けて周りがアシストしてくれるところ。一方、マッチングアプリはクロージングまで自力で辿り着く必要があります。これが結構大変で、いい感じの人と付き合えても、相手は「結婚は3年後ぐらいかな〜」と思っている可能性もあるし、何かしらの障壁があって結婚できない場合もあります。

そしてまた振り出しに戻る……をできるだけ回避するには、誰かと婚約するまで二股、三股、四股を続けるのがリスクヘッジとして有効だと思います。分かりますよ、それはモラル的にどうなんだ、と。私たちには美徳が備わってますから、同時並行に抵抗がある女性は多いはず。

いや、しかし。その美徳ってなんのためのものなんでしょう? 美徳に生きて、アプリで出会った彼氏と3年後に破局したとき、一途だったんだね。偉いよ、ヨッ!」と誰か褒めてくれるでしょうか。「え、結婚したいんだったら最初から相談所にすればよかったのにw」「アプリなら、まだ結婚考えてない奴いっぱいいるでしょw」とか言われるんですよ。うるせええええ! となる前に、一旦、美徳を捨ててみてもいいんじゃないでしょうか。

SMの「サド」の語源にもなったマルキ・ド・サドは、小説の中でこう書いています。

「人間が美徳を行うのは、そこから何らかの利益を引き出すため、あるいは何らかの感謝を期待するためにすぎない」
マルキ・ド・サド(1990年).悪徳の栄え 河出書房新社

人間はそもそも自己利益のために生きていて、美徳を大切にするのも結局それがお得だからだ、と。でも本来は悪徳が人間として第一の衝動であって、それを追求することが本当の幸福に繋がるのだそうです。

ということで、自分の幸せを追求するならタブーとされているものを見直してもいいかもしれません。その上で同時並行をする際は、絶対に相手にバレないよう注意するか、初めから「私はクロージングまで同時並行します」と宣言することをおすすめします。

橋本の回答

恋愛アプリで出会いたいということは、まだそこまで本気で結婚したいわけではないと思うんです。もちろんそれがダメというわけでは全くなくて、結婚相談所の相手の熱量のガチ感とか、大金だし、先に進んでしまった時の後に戻れない感じとか、踏み切れない気持ちもよくわかります。結婚相談所だろうがアプリだろうが、ミドサーだろうが20代だろうが、結婚できる時はどっちでもできると思うので全然アプリでもいいと思います!

ただ、結婚相談所とアプリとの大きな違いといえば客観的にみてくれる仲人がいなくて、自分より高すぎるスペックの人と簡単に出会えちゃうこと。いや期待しないつもりでもどこかで舞い上がってしまいますよね……わかります………私も今となっては高身長高収入高学歴の年下商社マンが私と付き合うわけないだろ!!って冷静に思えるんですが……

アプリでガチで真面目な恋愛がしたいなら「絶対にヤリモクに出会わない」という強い決心と、あと「あわよくば」は存在しないということを忘れず、根気強く会い続けることをオススメします! 『35才の私がTinderで出会った26才の年下イケメン商社マンのセフレから結婚相手に昇格した件』はゼロではないかもしれないし個人的には奇跡を信じたい気持ちもありますが、一旦忘れましょう。

あと「ヤらない」という強い決心を持って探す方がヤリモクをを寄せ付けにくくなるので、たとえ真面目婚活枠とは別でも、刺激のある恋愛枠を作るのもやめたほうがいいと個人的に思いました。

TEXT/AM編集部