子宮を取っても「女」は変わらなかった。子宮全摘手術の後日レポート【後編】

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前回、子宮全摘手術当日のことをお伝えしたこのレポート。最終回の今回は、術後のいろいろと、費用面などについて書きたいと思います。

子宮全摘手術が終わってからのこと

晴れて元の病室に戻り、もう立って歩く練習です。
傷口やお腹の中が痛いし怖いし、腹筋が使えないから非常に難しい。けど、頑張って起き上がりました。
「起きられましたね! じゃあ、おしっこの管抜いちゃいましょうね」
と明るく言って、看護師さんがカテーテルを外してくれました。

余談ですが、尿道にカテーテルが入ってると、おしっこしたい感覚も排尿感もなく、袋にどんどんおしっこが溜まっていくんですよ……不思議です。
その後、看護師さんの付き添いでトイレに行くとき、太ももが痺れてるような気がしました。立ちくらみのようにクラッとなりつつ、なんとかトイレまで歩いたものの、個室内で倒れそうになり、車椅子で運ばれる事態に。見ると、血圧がひどく下がってました。
しかも、お恥ずかしいことに知らないうちに排便もしていて、着替えやらオムツ装着やら、布団を交換やら……大変でした(泣)
情けなさと申し訳なさでいっぱいでしたが、看護師さんってこういうときも全然イヤな顔をしないでお世話してくれて本当にありがたい!

これは、後から分かったのですが、背中からの鎮痛剤のカテーテルが神経に触れて、排便のコントロールができなかったり、脚がしびれたりする場合があるそうです。
術前に浣腸を受けて、お腹の中を空っぽにしておけばよかったと後悔しました。想定外でしたが、そんなときの大人用オムツの安心感ったらありません。手術ひとつでいろんな体験をするなぁ……。
せっかく病室に戻ってきたけど、この日はテレビを見る気力もなく、スマホや本を手にしてもすぐ疲れてしまって、トロトロと眠ってばかりで、あまり後のことは記憶に残っていません。

背中の鎮痛剤が外れるのは術後4日目

次の日、朝ごはんに重湯と餡かけの豆腐が出ました。久しぶりの食事です♪ お昼ご飯はうどん、晩ご飯はもうほとんど通常食でした。
点滴が外れ、繋がっている管は背中の鎮痛剤のみになって、急に身軽になりました。まだオムツ装着だけど……トイレはこまめに行き、少しずつ歩くのも苦痛じゃなくなってきました。
そして、テレビやスマホ、読書を楽しむ気力も湧いてきました。ごはんってやっぱり生きるための大事なエネルギーなのですね!

しかし、背中の鎮痛剤は全部なくならないと抜いてもらえず、シャワーも浴びられない。痛いときに自分で追加注入できる便利さはあるけれど、シャワーを浴びてスッキリしたくて、水風船(写真参照)よ早く縮んでおくれ~っと恨めしく眺めては念を送っておりました。
やっと外れたのは術後4日目の朝。やったぁ~!これで自由だぁ~!っと、朝一番のシャワーを予約してサッパリした解放感は忘れられません。

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ところが、鎮痛剤が外れる=痛みの復活です。わたしは他の持病の関係で飲める痛み止めが一番弱い「カロナール」に限られていて……ロキソニン飲ませてくれ~!と心の中で何度叫んだことか。

それから、排便はできているし、ガスも出ているのにお腹が張る感じがしました。これが気持ち悪くてほとんど眠れず看護師さんに相談したら、腸を動かす作用のある「大建中湯」という漢方が処方されました。子宮がなくなった空洞に腸が入り込み、腸の動きが悪くなることがあるので、腸閉塞などに気をつけないといけないそうです。

それ以外は上げ膳据え膳、テレビ見放題、本読み放題、スマホとお布団がお友達の、自宅では考えられない生活でした。院内のコンビニでコーヒーやお菓子を買ってきて飲み食いしても怒られない。今となっては、ちょっとあのときに戻りたい気さえします。