気になる人のSNS特定に快感?ネトストを「キモいもの」と自覚することの大切さ

ついやってしまうネトスト

ネットストーカー、いわゆるネトストが趣味だ。気になる人や元恋人などのSNSアカウントをつい探してしまう。真夜中、その人の全ての投稿(大概つまらない)を読み終え、トイレに行くと、「我ながらやばいくらい陰湿だな~」と笑えてきちゃう。本当に無駄だし、「そんなの意味ない」って言われたらそのとおりだけれど、でも、そもそも恋愛にも人生にもたいした意味なんかないし、やらなくてすむならそれでいいものなのかもしれない。

やったことない人にはわからないだろうし、わからないほうがいいと思うけど、デートした人のツイッターアカウントを特定することなど赤子の手をひねるより簡単である。匿名の裏アカを見つけることもそんなに難しいことではない。個人情報で検索したり、「こんなこと投稿してそう」と推測して検索したり、つながってそうな友達のフォローやコメントからたどったり。

特定したアカウントの「いいね」欄や、フォロー・フォロワー欄をチェックしてみたりもする。何に興味があり、どう考えるのか、何がウケると思っているのか、どんな人と仲がいいのか、ひとつのアカウントだけでも、いろいろなことが読み取れる。ネトスト職人芸である。

アカウントを特定したときや、投稿写真からどこにいるかわかったとき、自分のことが書いてあるらしいと読み解いたときなどに、妙に快感を覚える。「突き止めたぞ」という達成感なのか、「私は知ってるぞ」と優位に立った気がするのか、よくわからないが、心の奥底の湿った部分が満たされるようで、なんだか気持ちいいのだ。

ネトストはオナニー

ストーカーは病気だという記事を読んだことがあるが、ネトストも一種の依存症のようなものではないかと思う。私の体感としては、ネトストは自慰行為に似ている。ただそのとき気持ちよくなれること。熱中してやめられなくなってしまうこと。そして、終了後にちょっと賢者タイムが訪れるところも似ている。

どんなネトストであれ、ネトストである以上、確実に気持ちが悪い。だってオナニーなのだから。オナニーと同じように、ネトストの詳細も隠すのがマナーだろう。ましてや本人に報告するのはマナー違反である。だって聞いてもないのに「あなたでオナニーしたよ」と詳細に伝えるのはセクハラになるもんね。「あなたをネトストしてるよ」と伝えるのはもはやネトストの域ではなくて、「ストーカー」になると思う。