やっぱ同じ女性として、女性が活躍する作品見ると、元気がでません?
でるよね〜!
だから疲れたときは、こちらの作品を見て元気を充電してくださいね!
いやっほー!
金井のおすすめ
女の使命どうたら…とかよくわからないありきたりな説明のない、ただただ描かれる女の背中がかっこいい作品を紹介します。
オールアバウトマイマザー(映画)
ペドロ・アルモドバル監督(トーク・トゥ・ハー等)の傑作です!
主要人物は全員女性。割と人生すごいことになってる女性が次々でてきます。
一人息子を持つマヌエラが色々あってバルセロナへ旅立つ物語なんですが、そこでウマという大女優の付き人になります、急に。
で、マヌエラもいいのですが、このウマが超素敵。そういう女性って素敵だよねー!のどこの枠にもはまらない、もうウマなんです。
大女優のステレオタイプな意地悪な感じは無くて、上品だけど男性に見間違えるような威厳があり、ただ者でない感がすごすぎて! とにかく見てほしいです。
最後にテロップで「女優を演じた女たち、すべての演じる女たち、そして女になった男たち、母になりたいすべての女たち、そして私の母に捧げる」って出るのがまた良すぎて心にくるので、ぜひ!
バイオハザード(映画)
普通すぎるんですけど、今思えばアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)めっちゃかっこいいです!
バイオハザードは、常に色々差し迫ってるので、女としての葛藤~みたいな面倒くさめな流れも特になく、どんどこゾンビを仕留めていくのが気持ちいいです。
シリーズによっては、アリスかっこいいって感想しかない作品もあるのですが、すっきりするのでおすすめです!
(金井)
大川のおすすめ
いずれも最近観たり読んだりした作品なのですが、設定を変えるだけで読了感が全然変わってくることを感じました。テンプレに慣れ切った方に刺激をあたえる作品です。
パリのアメリカ人(劇団四季)
ガーシュイン楽曲によるミュージカル映画『巴里のアメリカ人』(1951年)をベースに、第二次世界大戦直後のパリで、戦争に苦しんだ若者たちの愛と夢と希望が詰まった作品。
登場人物を通して見えてくる生きづらさ、息苦しさと、ジャズミュージックに合わせて踊るダンスは新しい時代の幕開けと希望を彷彿させます。
本作で注目したいのは、ユダヤ人ゆえに戦中匿われて生き延びたダンサー・リズ。
凄まじい運命に翻弄されながらも自分の実力で主役を手にし、恩義を重んじる控えめな彼女が望まれた結婚ではなく本物の愛を貫く姿が眩しくてかっこいい! ロマンティックで情緒的な歌、繊細さと爆発力を兼ね備えた圧倒的なダンスパフォーマンス、そしてくるくる展開していく舞台装置や美しい照明で一気に感情移入しました。さすがミュージカル! ブラボー!!
そして、実のところ一番心奪われたのは、岡村美南さん扮するマイロ・ダヴェンポート。
リズや若者たちの才能、アーティスト性を見抜き、劇団の発展に大きく貢献したアメリカ人女性なのですが、“あしながおじさん”ではなく女性が優れた芸術に惜しみなく投資する姿が新鮮でかっこいい!
岡村美南さんの圧倒的な歌唱力とダンスパフォーマンスも素晴らしいので、ぜひ生で観てほしいです!
パワー(小説:ナオミ・オルダーマン)
オバマ大統領の推薦図書や、#metoo運動で話題になっていた小説です。巷では“男女逆転の復習ファンタジー”や“ディストピア小説”と称されていますが、そんな暴力的な小説ではありません。物語は女性が「電撃を操る能力」、表題の「パワー」を手に入れるだけ。力や権力を持つことで徐々に全てが覆っていく様は衝撃の一言。
暴力、レイプ、戦争や宗教問題など残虐なシーンも描かれているのですが、今起きている現実の世界とリンクできてしまうので理不尽さや悲しみが襲ってきます。と同時に、昨今叫ばれる「女性活躍」という言葉の空虚さや、女性が活躍するとはどういうことなのか考えさせられます。
考古学者と作家の往復書簡による「歴史小説」という体裁を取っているので、単なるジェンダー小説ではなく、エンタメとして誰もが手に取れることにこの小説の本当の凄まじさを感じます。
(大川)
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