何でもアリのおひとりさまシティが作りたい!インタビュー(3)

 昨年8月に刊行した初めての新書『ひとりぼっちを笑うな』(KADOKAWA)が好評の蛭子能収さん。今回SOLO編集部は蛭子さんにインタビューを敢行。同書をヒントに独身女性にも活かせる“ひとりぼっちの流儀”について伺った全4回です。

 第3回は、おひとりさま流「孤独の耐え方」について語っていただきました。蛭子さんならではの具体的な提案もあるのでぜひ読んでみてください。
第1回「自分の好きなことをしっかり持て!」第2回「自己主張は自分自身にせよ!」もあわせてご覧ください。

風俗店の前でのやり取りに孤独な気持ちが和らぐ

蛭子能収 蛭子能収

――本のなかの「あんまり自分が孤独だと思い続けていると、いつしか得体知れない狂気に変わってしまうこともある」という部分が印象に残りました。
おひとりさまってついつい「自分は孤独なんじゃないか」と落ち込むことも多いように思います。1人でいることが好きな蛭子さんの考える、孤独に耐える方法があったら教えていただきたいのですが。

蛭子能収さん(以下、敬称略)

孤独に耐える方法はね……、麻雀好きだったらフリー雀荘に行くこと。1人で行って、知らない人と麻雀を打てばいいんです。純粋にゲームを楽しめます。

――そこは揺らがないんですね(笑)。

蛭子

そう(笑)。あとね繁華街に出かけていくのもいいんじゃないかな、気が紛れて。俺どの地方に行っても繁華街を歩くのが好きなの。賑やかなところにいたいんですよ。人がいっぱいいるところに1人で出かけて、色んな人を見るのが好きなんです。

――人間観察がお好きなんですね。

蛭子

人がどういうものを好んでいるかを知りたいのかな……。風俗街も店に入りはしないんですけど、どういう人たちが来ているのか見るのが好きですね。こういうおじさんが行くんだとか(笑)。そういうのがすごく好き。

――それは何かメモしたり記録したりするんですか?

蛭子

メモはしないけど、昔は漫画のネタにしていたかもしれない。最近は忘れっぽいからすぐ忘れてしまうけどね。

――人間観察も趣味にしてしまえばすごく楽しそうです。どういう醍醐味があるんですか?

蛭子

俺、やっぱり風俗街を歩くのが一番好きなんですね。風俗店に従事している人と交流するのが面白い。女性は外に出てこないけど、入り口の男性に「あら蛭子さんじゃない、遊んで行きなよ」とか声かけられたりするのが。恥ずかしいから「いいです、いいです」って言って通り抜けるんですけど、そういうやり取りが全部好きなんですよ。

――独特のコミュニケーションがある気がします。ある意味で気軽な、ちょっとしたやり取りに心励まされることもあるというか。