誰であろうが立ち入り禁止
「顔はタイプなのに残念、タトゥー入ってる女無理だわ」
「ワンチャン、痩せればアリかな」
「歳考えろよ、そろそろナチュラルメイクにして落ち着いた方がモテる」
「スタイル良いんだから、露出して売ればいいのに」
何の許可証も与えた覚えのない人から投げ付けられる様々な言葉に、傷つき振り回されて、自分を変えるなんて不健康だと思う。
貴方の魅力を、都合良く定め、所有したがる人の声は、貴方を幸せにはしてくれない。
分かっていても、聞こえてきてしまった言葉を心の外へ追い出すのは容易いことじゃない。
奪われる連続じゃ空っぽになってしまうから、これから自分を取り戻そうとしている貴方にも伝えたい。「立ち入り禁止」の看板を立てて良いんだよ、と。
自虐なんかしてやるか
自分を愛する事が難しい時、幼い頃よく母が言ってくれた言葉を思い出す。
母は明るいが厳しい人で、愛情表現が分かりやすい人ではなかったが、何かにつけては口癖のように私に言った 「アンタのこと、上手に産んだわ~」。
母的には自画自賛のニュアンスだったようだが…思い返せば雑音が吹き荒れる成長過程で、消えて無くなりそうな自尊心を支え続けたのはこの言葉だった気がしている。
私は私の為にこれからも私をチョイスする。
無許可に立ち入らせない。母の自信作だから。
先日、帰省した際に母の買い物に付き合った。
「1人じゃ年相応の店にしか恥ずかしくて入れないから~」「この服素敵!でもオバさんにはフェミニンすぎて笑われるかしら…」と、「年相応」とやらを気にして地味で暗い色の服ばかり手に取る母をみて、私は母によく似合うライトグリーンにエキゾチックなペイズリー柄のヒラヒラのチュニックを自信満々で選んだ。
年相応も何もない。なりたい自分をチョイスする事に、遠慮も諦めもいらない。
自分に自信が持てない理由はなぜ?
貴方を大切にはしてくれない他人からの否定の言葉を抱え込んだまま、俯いている貴方へ。
私なんて…じゃない。
今すぐ言い直してみてほしい、
私だって!!と。
貴方の言葉はきっと貴方に寄り添う。
Text/椿
次回は<人から与えられたイメージをぶち破れ!私は好きな私になれる/ラッパー椿 >です。
「あなたはどんな人?」と聞かれて答えられますか。自分の性格は意外とわからないもの。だからといって、人から言われたイメージに固執する必要はありません。なりたい私になるために、自分を表す言葉は自分で選びましょう。
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