ひとり純喫茶

訪れる度に好きになっていく街・熱海の純喫茶「サンバード」

東京からの日帰り旅行にぴったりな熱海。宙に浮かんでいるかのような純喫茶に、きっとまた行きたくなるはずです。

 寒さに背中を丸めうつむきがちに歩いていた冬が終わり、ようやくあたたかい季節が始まると、見慣れたいつもの風景さえもきらきらと眩しく映り、ふらりとどこかへ出掛けたくなります。

 手軽な日帰り旅行を計画した時に、私がよく訪れるのは鎌倉か熱海。どちらも片道2時間以内で行けるため「近くて遠い街」としてちょうど良いのです。
まだ夏になる前の穏やかな5月には、真夏にはほとんど行くことのない海が見たくなったりも。そんな時に思い浮かべる純喫茶をご紹介します。

まるで宙に浮かんでいるような純喫茶「サンバード」

熱海「サンバード」

 場所は、熱海駅から熱海銀座商店街を抜けた、海の近くにある「サンバード」
近くには、観光名所のひとつである「貫一お宮像」があります。

 こちらの店を遠くから初めて眺めた時、「大きな窓が一面にあって、宙に浮かんでいるみたいだ」という感想を抱きました。

熱海「サンバード」

 味のある手書きのメニューを眺めながら階段を上がり、窓際の席に腰を下ろすと、外の景色との境界線をつい忘れてしまい、まるで砂浜の延長で寛いでいるような感覚になります。

熱海「サンバード」

 いつもであれば、“マスターの聖域”であるカウンターの中をあまりじろじろ眺めることに気が引けてしまうのですが、こちらでは店名のロゴにもなっている鳥のマークや、綺麗に並べられたガラスの器たちを近くで見たくなり、マスターとの会話を口実に近づいてしまいます。

熱海「サンバード」

 一見物静かな雰囲気を醸し出すマスターは、実は、お話好きでユニークなお方。今までは夜に訪れていたためか、マスターがおひとりでいらっしゃることが多かったのですが、時間帯によっては、明るく朗らかでとても可愛らしいママとお嬢さんにもお会い出来ることも分かりました。

 ご家族の会話は息もぴったりで、皆さんとお話するのは楽しく、今度はもっと早い時間に訪れてゆっくり過ごしたいと思うのでした。