あけましておめでとうございます。昨年も『ひとり純喫茶』をご覧頂き、本当にありがとうございました。
2015年11月から連載をはじめて早いもので1年あまり経ちました。こうして純喫茶のことを綴る場所があるというのは大変ありがたいことです。今年度も引き続きよろしくお願い致します。
阿佐ヶ谷 gion
さて、新年もすでに数日が経過しましたね。今年の冬休みは昨年より短く、あっという間に終わってしまった気がします。それでも、なかなか普段会えない友人たちと会ったり、美味しいものを食べたり、のんびり眠ったり…。それぞれ充実した時間をお過ごしだったのではないでしょうか。
西荻窪 DANTE
私は昨年の元旦、自分に対して「366日欠かさずどこかの純喫茶に寄る」、という目標を掲げました。思うように時間が取れず苦しい日もありましたが、どうにか無事達成し、2016年の延べ訪問軒数は442軒となりました。
(左)京都 石/(右)和歌山 ヒスイ
もちろん、たくさん訪れたからといって、えらいことでもなんでもありません。ただ、純喫茶に対して“これほどの情熱を向け続けることができた1年間”という事実は、新たな発見でもあり、とても有意義だったと実感しました。
雨の日も雪の日も、元気のある日も落ち込んでいる日も、変わらず純喫茶を訪れれば、ただ珈琲を飲むことだけに集中したり、1人で思う存分ぼんやりしたり、マスターやママと優しい会話を交わしたりできる…そうやって過ごす数十分間は、感情が揺れ動いているような日でも表に出さず、どこかに隠しておくことができるのです。そうすることによって、結果的に穏やかな心で過ごせる秘訣になったと思っています。
(左)淡路町 ショパン/(右)虎ノ門 ヘッケルン
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