わたしがつまらないわけないでしょう

当時の私は、今よりも自分の容姿が嫌いで、それが原因で男性に選ばれないと思っていた。自分は人と比べて短所よりも長所のほうが少ない。普通に生活ができなくて辛い。そういうことを自虐を交えて発言をしていたら、ウケた。でも私も年齢を重ねてわかったのだが、いい年した大人の自虐ってかなり痛い。ブスでモテないのは変わらないけれど、「外見ですべてが決まる」「容姿がよければそれだけでいい」「恋愛をしていなければ意味がない」と思ってしまっているのは結構キツい。そして、政治や性差別、これだけ問題だらけな国に住んでおいて、何も問題視しない脳内お花畑の女なんて最悪なので、それもできれば避けたいところではある。

そして、私はこうして少しずつ文章を書く仕事をいただけるようになって、これはかなりうれしいことなんですが、ウケるツイートができる能力よりも私はもっと自分の感情を文章にできる能力が欲しい。その力をより発揮したうえで、できれば多くの人に読んでもらえればいいな、よりたくさん書く機会があればいいな、と思っている。

知的好奇心がかなり強く、色々なことに興味があって、人にあまり執着がない。自分のことを誰よりも幸せにできるし、ストレスを抱えた際の付き合い方もわかっている。趣味がたくさんあって、毎日が楽しく、大きな不満もないし、仮に不満があったとしても解決する方法を見出すことができる。かなり陽気で笑い上戸で酒が好きで、人とどうでもいい話をしてはずっと笑い続けている。人との距離を縮めること、下らない話をし続けるのは得意だ。それなりに苦労もしながら、寄り道の多い人生を過ごしてきた。恥も失敗もたくさん経験している。

そんな私が、つまらないわけないでしょう。誰がなんと言おうと、絶対に私は面白いに決まっているんです。

Text/あたそ

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