「余り者同士で付き合っちゃえ」にいいともいやとも言えなかった私

「余り者同士で付き合っちゃいなよ」に巻き込まれて

恋人がいないことについての周りの反応に悩む女性の画像 by Pixabay

 「恋人がいない」と言えば、「なぜ?」と尋ねられ、そして「気になる人がいない」と言っても、「どうして?」という質問が返ってくる。
同年代のまだ結婚していない人達を外側から見ていると、恋人がいることは普通で、恋愛をしていることは当たり前。その普通と当たり前からなんとかはみ出さないように、私はいつも「出会いがなくて困っているんですよね。誰か、いい人がいたら紹介してください」という一言で乗り切り、恋愛はする気満々なんだけれど、あいにくいい人がいない、というスタンスを取って乗り切っている。

 いや、恋愛する気がないと言えば嘘になるんだけれど、今の私からは遠ざかり過ぎてしまっている。「空を飛びたいな」とか「アラブの石油王に突然100万円くらいプレゼントされないかな」とか「朝起きたら、キッチンで竹内涼真がエッグベネディクトを作ってくれていて、あれ? 私たちいつの間にか付き合ったりしてる……? ってなったりしないかな」とか、有りもしない妄想の少し手前くらいに「恋愛」という果てしなく高い壁があって、超える努力もしなければ、突き破っていく技術も持ち合わせていなくて、膝を抱えながらじーっと見つめている感じ。

 そんな風に毎日を過ごしていると、「余り者同士で、ちょうどいいから付き合っちゃいなよ!」という、周りの人間から見たらかなり盛り上がるけれど、当事者同士は大迷惑を被る事態に巻き込まれたりする。それがつい最近のことで、3か月ほど前に働きはじめた会社での出来事だった。

 私はもうこういう展開にすっかり慣れていて、迷惑もクソもなく、ただへらへらしながらやり過ごしている。その私とくっつけられようとしている余り者の男性は私の先輩で、仕事でも多少の関わりがある人だった。そのため、なんとなく真正面から拒否することもできないし、当然そのまま付き合うわけにもいかない。こういうのはあからさまに嫌な顔をしても、全面拒否してもだめだ。あくまで自然に受け流す。周囲の人間が飽きるまで、なんでもない顔をして、ただずっと待っているだけしかない。