40代は失くすものなんてない!色恋を引退した女友達が惹かれるもの

先日、女友達と我が家で忘年会をいたしました。定期的に集まっている気の置けないメンツで、年末ということでもつ鍋を囲んで女四人、わいわいと盛り上がりました。

もともとは産後、夫がバーを経営している関係で、毎晩ワンオペで子どもの面倒をみなくてはいけない状況となり、外に飲みにいくことはなかなか叶わなかったことから、「外で飲めなければ家で飲めばいいじゃない!」という発想の転換で始めた宅飲み。かれこれもう6年近くやっていることになる。その間に再婚した子もいるし、我が家の飼い犬は死んでしまったし、50歳が見えてきたしと様々な変化はありつつも、集まれば話は尽きません、乾杯の発声は「寝起キの勃キ、いただキ~!」、絶妙に韻を踏んでいるYO!

今回は前回から間があいて、わりと久しぶり開催だったので、各々近況報告などする中で、わたしは最近、足首から脛にかけて入れたばかりのタトゥーを披露。そう、思う事あって、実は46歳にしてわたしはタトゥーを増やしたのです。背中に入れたのは22歳の頃だったのでなんと24年ぶりの新規タトゥー。かつての施術はすごく痛かったし、事後は痒くて痒くて仕方なかった記憶があるのですが、今回はさほど痛くもなく、しかも入れた後は透明のシートでぴっちりとカバーしてもらったおかげで、まったくノーストレスで完治。進化している。「40代なんてもう、何にも失くすものないんだから、思うがまま、好きに生きてこそ!」と笑いをかっさらったので入れてよかった。

色恋を引退した女友達が…

姦しく盛り上がる中、女友達のひとりが「わたしはもう、色恋は引退って感じ」とごちた。そういえば先日の同窓会でも女友達のひとりが同じようなことを言っていて、かつては我命有限性続イズムを貫いて色恋に殉死するのかな?ってなタイプの子が、あっさりと恋愛市場からの退場を申し出ていて、人は変わるものだなとしみじみしてしまったのですが、さらに今回、引退をほのめかした女友達がこう続けたのです。「わたし、もう、花鳥風月しか興味なくって」

いわく、季節の花を飾り、季節の移り変わりに喜びを得て、夜空を見上げて、動物を愛でる。なんとも風流なところに辿り着いたと思っていたところ「ところで……」と話を変えた。いわく、いきつけのフレンチレストランにフランスから未冷凍の鳩が手に入って食べてきたという。え、花鳥風月の鳥! 食うの!? 何はともあれ、女友達たちが、各々の場所で各々に幸せそうなことを確認できた年末。さて今年もあと少し。楽しく駆け抜けたいと思っております。

Text/大泉りか