自分にお金を使おう！「10万円を有意義に使う自己投資」を紹介します

鈴木涼美さんの回答

人生をふりかえるとお金があった時期とお金のなかった時期の落差が結構激しい。お金がないときにはお金があったころのことをよく思い出す。一体あのお金はどこに消えたのだろうか、これは買っておいてよかった、あんな風に使うんじゃなかった、などなど。

最も後悔しがちだったのは、高級下着。下着なんてどんなに高級でも一生使うことはないし、古びた高級バッグは雰囲気があるが、古びた高級下着をつけるくらいなら新しい安い下着をつけたほうがまだ清潔感がある。モノが残らないどころか記憶にすら残らない飲み代や旅行代のほうが意外と後悔は少ない。楽しい時間は代えがたい思い出になるから。

逆にやっておいてよかったと思うのは、歯のメンテだ。矯正するほどずれてもいないがずっと気になっていた前歯と糸切り歯の間の隙間をラミネートベニヤ（約9万円）で埋めたのは、今でも良い投資だったと思う。全身脱毛も、若いときにしっかり通っていたおかげで今は局所的にごくまれにケアするだけで済んでいるし、毎日アイプチする手間のなくなる埋没手術も10万円台で十分できる。視力矯正もしておけばよかったとも思う。

自己投資というと語学やカルチャーセンターに通うような学びのイメージも強いが、実はそれらはかかる時間に対してかかるお金が少ないので、意欲がみなぎっているときならお金なんてなんとでもなる。使えるお金があるときは、身体の不具合をメンテしておいたほうが、後々学びや仕事もはかどるのでは。

Text／鈴木涼美

ナクヤムパンリエッタさんの回答

ヘトヘトで帰ってきて、風呂に入って、できることといったらYouTubeとSNSを見るだけ。疲れ切った脳みそと指先は、情報のスクロールを止めてくれない。それでもっと疲れちゃうけど、止め方もわからない。

…そんな疲れ切った脳みそを掃除するためやっていたことは「なんも調べず勢いで飛行機のチケットだけ取って、1人でエイっと飛び乗っちゃう」でした。

今回の行き先は北海道。調べずに行った北海道は当たり前に極寒。なんとか回転寿司に辿り着き、あったけ〜アラ汁と回るクオリティじゃない寿司をモリモリ食いまくります。スマホを駆使してビジホを確保し、呑みながら次の日どうしようか調べるのも、目の前のことだから逆に楽しい。
それで……次の日……思い切って、ちょっぴり遠い温泉街の、小さな旅館に泊まってみます。はじめて足を踏み入れるそのロビーは、なんだか妙に安心する。静かな雪の中、温泉に入って、豪華な夜ご飯をたべて、スマホを遠くに押しやって、とにかく……とにかくぐっすり眠る。
ぜーんぶ忘れてゆっくり寝て、やっとこさ起きたころ、旅館の方が作ってくれた手の込んだ朝ご飯がやってきます。お米をゆっくり噛んで、いつも食べない納豆に、味付けのりなんかついちゃって。家を出る時間が決まってない朝ご飯は、こんなに豊かなものなのか。

そんな風に……全部忘れて回復したら、ちょっとだけ無敵な気がするんです。
これから先、どうしても限界になったら……すぐさまどっか遠くに行こう。交通費と宿代、そしてなんかうまいもんを食べたりする金で、でっかい世界地図のなかに、自分だけの逃げ場所のピンを刺してやるんです。
大丈夫。いざとなったらそこに逃げればいい。通知オフにして、全部忘れて、毛布にくるまって寝ればいい。

一見すると小さな旅行ですが、そこでもらえるものってきっと、これからを生き抜いてくちっちゃいちっちゃい武器になります。自分だけの形をした、ちっちゃいちっちゃい大事な武器に。

Text／ナクヤムパンリエッタ

増田薫さんの回答

財布に10万円以上の現金を入れた状態で持ち歩いているときの万能感をご存じでしょうか。

例えるなら交通系ICカードに1万円チャージしたときの感覚。キャッシュレス化が進む時代ですが、いまだに自信なさげに改札を通っている人は多いでしょう。オートチャージがうまくいかないことだってあります。でも1万円チャージしたときだけは、誰でもめちゃくちゃ颯爽と改札を通るわけです。あれの10倍。

とりあえず「払えない」ことだけはほぼありません。なんでもできる状態で見る世界の鮮やかさ。「現金は持たない派なんだよね笑」とか言って、キャッシュオンリーのお店でアワアワしてる友達に、「あるよ」と数万円を出せる気持ちよさ。ある統計では、財布に10万円以上のお金を入れている人は3%に満たないとか。年収1,000万円を超える人は5％程度だそうですが、財布に10万円を入れた時点でそれよりも希少な「3％の人」になることができます。スペシャル。いつも通り生活して、ただ「財布に10万円ある余裕」は漂っているという状態。間違いなくカッコいい。

もちろんリスクはあります。10万円以上入った財布を紛失することは、一般的ながっかりレベルではなく“死”を意味します。しかしだからこそ「自己投資」なのです。リスクテイクしていかなければリターンはありません。常に10万円以上入れた財布を持っている自信と緊張感が、あなたを輝かせるのです。

Text／増田薫

みうなさんの回答

私はTwitterで日頃から女性の恋愛相談に答えていますが、自分に自信がない、自己肯定感が低いのはわかっているけど高め方がわからないと悩んでいる方が多いなと感じています。自信がないから恋愛でもネガティブになってしまい悪循環……。

10万円〜20万円が手元にあるのなら、体への課金をおすすめします。パーソナルジムやエステサロンのチケットを購入して何度も集中的に通うのです！

体に課金すると何が起こるかというと自分に自信が持てるようになるんですよ。

私は現在、30代なのですが、 10代からパーソナルトレーニングをしたりマッサージやエステに通ったりして自分の体を大切にメンテナンスしてきました。お金と時間をかけてコツコツと綺麗に磨き上げてきたから、自分の体が好きなんです。自分の体を鏡で見ると「綺麗だな〜」って毎朝テンション上がりますしご機嫌に過ごせています。

もし私が、自分の体に投資していない人だとしたら今みたいに強気なメンタルで恋愛できていたかはわかりません。そう考えると、体への課金と恋愛の強者マインドは深いところで繋がり合っているのでしょう。

女性の恋愛がうまくいくためには「マインド」が全てです。「私が選ばれるのは当然」「私を好きじゃない男性なんてどうかしてるわ」と心から思える女性が好きな彼からも愛されていきます。体への課金を通して強いマインドをゲットしましょう！

Text／みうな

カレー沢薫さんの回答

19万もあればいろんなことができるだろう、しかし年を取ると問題は金ではなくなる。
そう言いたいが、依然金の問題であり、そこに別の問題が新たにログインしてくるだけだ。
奇跡的に全身の毛を一掃できる金があったとしても、一掃できるまで通い続けられる気がしない、むしろそれを始めることすら億劫だ。
「服を買いに行く服がない」とよく言うが、それ以前に「何かを始める体力がない」のである。
元気があれば何でもできるということは、元気がないから何にもできないのである。

まず自己投資を始めるための「体力」が必要なのだ。
おそらく体力がついた暁には「気力がない」ことが判明すると思うが、体力だけはある「ゴリラの抜け殻」になれただけましと言えるだろう。
そんなわけで20万前後の金があったら、自宅でできる運動器具を買う。
ジムなど通うわけがない、会費を寄付する慈善事業家になるだけだ。

現在自宅にルームランナーがあるので、これを高級な奴に買い替えたいと思う。
買い替えではなく違うものを追加した方が良いのではないかと思うかもしれないが、例え自宅にあっても「スマホを見ながらできるもの」でなければ続けられる気がしない。
つまり「スマホを見ながらベルトコンベアーに乗っているだけの簡単なお仕事」になっている可能性が高いが、これのおかげで40歳になってもまだ歩けているので十分効果はあると言える。

Text／カレー沢薫

MONAさんの回答「全身脱毛をする」

女の20代〜30代は働き盛り真っ盛りで、大半の女性が仕事に恋愛にやりたい放題。結婚も出産も自分で選択できる。長い人生の中でも特に【自分が主人公の時代】のように感じます。
そんな頃、私はというと美容沼にハマりお給料のほとんどを美容に課金してきました。
中でも脱毛はTOP5に入る投資してよかった美容だと思っています。
ただ！　私は脱毛に関して本当に大失敗をしています……！
どうか同じ失敗をしないでほしいという想いで今、キーボードを叩いています。

最近ではすっかり当たり前になっている脱毛サロンも、私が20代前半の頃は美意識が高い友人たちが先陣を切って通っている世代で、私自身は「毛なんて剃ればいいのに何十万円もお金かける必要あるの！？」と思っていました。
それに若い自分がローンを組むのも勇気が必要……なので初めは「脇だけ」。次に「顔とVIO以外の全身」そうこうしているうちに「やっぱり顔も……」最後は「いやいやVIOはいらないでしょ！」と小分けに通うことになり、32歳の今までずーっとどこかしらの脱毛サロンに通いつめるハメに。こんなことなら最初から全身脱毛にしておけばよかった。と今心から思います。

自分が主人公の時代。そんな大事な時期にあちらこちらの毛を気にしてせこせこと脱毛サロンをはしごしている私は、お金も貴重な人生の時間もかなり無駄にしています！
どうか全ての女性が毛に囚われることなく、2、30代を謳歌することを願うばかりです。

Text／MONA