SNSで見知らぬ人に噛み付く知人を見て「大丈夫なのか!?」と思う

明後日の8月22日、新刊が発売になります。ホストクラブにハマった女性たちのルポルタージュで、タイトルはそのまんま『ホス狂い』。これまで20冊くらい著書を出してきましたが、今回は初の取材モノ。ずっとルポの書籍を出してみたいと思っていたので嬉しいし、絶対に売れてほしい!と思って発売に先駆けて自分のフェイスブックのページに、書影と意気込みを載せたところ、多くの友人知人が「買いますね」「アマゾンで予約した」などとコメントをくれて大・大・大感謝なのですが、なぜか知人の男性ライターがそこに謎のコメントを残した。

「同じ頃、新刊が出ます」

え。だから何!?と驚いてキャプチャを取って共通の友人に送りつけて、「何なの、これは(怒)」と訴えたところ「『わたしも同じ時期に沖縄だよ~☆』みたいな感覚……?」という推理が返ってきて、そこからああだこうだと話し合ったあげく、「人ってたまに奇行に走るし、自分もいつそうなるかわからない。あまりにおかしい言動が度々になったら、病院を勧め合おう」という結論となりました。

SNSで「大丈夫なのか!?」と思うこと

SNSは友人知人の近況が知れて便利だけれど、知れてしまうからこそ「大丈夫なのか?!」と思うこともある。とみに最近、その「大丈夫なのか?!」と思うことが、増えている印象にあるのは、わたしだけだろうか。そんなふうに思って、親しい女友達に聞いてみたところ、「ある。最近、わたしの知り合いは、反ワクチンの人たちにやたらと嚙みつくようになって、ツイッターでわざわざ検索を掛けては、まったく見知らぬ反ワクの人に絡みにいっては、引用RTで晒し上げている」という。ああ、ある……。

政治問題とかフェミニズムとか新型コロナについてだとか。様々な問題に積極的に発言をし、議論を深めていくことはいいことだと思うし、これまで見逃されていた様々な問題がしっかりと提起されるようになったのも、素晴らしいことだと思う。でも、あまりに先鋭化してエッジが立っていく様子があると、それは不安を湧き起こす。内面に抱えている別の問題があって、何か気に食わないものを叩くことで、そのうっぷんを晴らしているのがあからさまな場合は、特に。