マッチングアプリで恋人より友達を求め始めました/oyumi

いきなりだけど、人って難しい。これは最近の口癖。
恋愛はもちろんのこと、友人関係を築くことは下手したらもっと難しい。築いたら今度はそれを維持しなくちゃいけない。そんなことを言うと心外に思われるかもしれないけれど、これがかなり難易度が高いということを近頃はよく思い知らされる。

去年コロナ禍が始まってから久々にまる一年、マッチングアプリを触らなくなった。こんな時期に赤の他人と会うのはかなりのリスクだからっていうのもあるけど。
でも、久々に東京へ引っ越すのを機にまた始めるようになった。まあ、基本1対1だし。お茶を飲んだり散歩する程度なら大丈夫だろうという判断だ。
どういうふうに男を選んでスワイプするのか、そういうことをきっとフォロワーは知りたがるだろうが今回はそういう下品なことは書きたくない。

久しぶりにアプリを開いてみて感じたこと

今までアプリを通して数え切れないくらいの男性と会ってきて、8割は嫌な思い出。残りの2割とは今もインスタで繋がってるといった感じで、数打ちゃ当たる戦法も今思うと若さだ。
1日に2〜3人会うなんて器用なことも昔はやっていた。会ってすぐ「無理だ」と思ったら30分くらいで早々と強制解散することだってできていた。(ひどい)

ところが、久しぶりにアプリで誰かと会おうとなったとき、もっと人を大事にしたいなんて思うようになってしまったのだ。
会うまでにはあんなに毎日交わしていたLINEが会ってからはあんまり来なくなったり、初対面の日はあんなにお互い気が合って盛り上がったのに次に会う頃には完全に冷め切られたり、逆にこっちが冷めてしまったり……。急に今までアプリ経由で出会って疎遠になっていった過去が切なく感じられた。なんて残酷な日々だったんだろう、とさえ思う。
コロナで1年間、本当にろくに遊ばなかったし新しい出会いも無くなって暇になったことで色々自分なりに思うことがあったのかもしれない。急に2年前までの自分の素行を反省した。

セックスがあったら一度きりでも仕方ないと思うけど、そんなことやってもいないしただ純粋にご飯やお茶で清い時間を過ごした相手との一生で一度きりの関係が、今はこんなにも切ない。
初めて会ったあの日……予定より帰る時間をのばしていつまでも喋り合ったあのひととき……楽しかったはずなのにそれきりとなってしまう。
何故なのか。
帰りたくなかったのは私だけだったのか? 楽しかったのも私だけなのか? ていうか、ただ気を遣われていただけ?
理由が欲しくてつい悪いことばかり考えてしまう。

だから、まだ会ってない人と今はメッセージで盛り上がっていても、これは今だけの刹那的なものでしかない。今がピークだし、会えばピークが終わる。そう思うと会わない方がいっそのこと、お互いにとって良いんじゃないのか。これは多分、アニメやドラマの最終回を迎えたくないときの気持ちに近い。
悪く言えば臆病になった。良く言えば……相手のことを考えるようになった、慎重になったってとこだろうか。

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