「まあ、あんな人だし」に助けられた
つくづく私は男性に好かれないのだな、と思う。特に、正社員として普通に働き、普通に家庭を築いているような、そういう人からの嫌われ方は割とひどい。
私は、周りの女性と比較するとどうしても劣るというか、恋愛的な意味でも、仕事をする相手としても全然魅力ではないと思う。けれど、「きめ細やか」で「真面目」な女性的な配慮や態度を求められたら、私は必ず言い返す。わかりやすく反抗する。それは私自身のためでもあるが、今後嫌な思いをする女性を減らす意味でもきちんと言葉にする。
まあ、楽観主義でがさつで適当、おしとやかとか女性らしいとも言えず、男性より劣っているとか年齢が年下だから遠慮するとかそんな気もまったくないし、基本的に弁が立つから言い返すこともある。それなのに人とコミュニケーションを取るのはうまくて、なんとなく人の輪のなかには入っている。まあ、冷静に考えてそんな女が目の前にいたら、面白くないだろう。
一方で、大人になってからの私はどこに行っても「なんとなく嫌うと面倒な人」というポジションを手に入れたことで許されてきたというか、「まあ、あんな人だし」と大目に見てもらえることも多い。バイトを含めると何社も経験したが、若い時だけの特権という訳ではなく、バイト先の店長や上司からは嫌なことをされた記憶はあまりないし、お局的存在とも時にはバトりながらもうまくやれていたと思う。
これまでもこれからも「話すと面白い、ちょっと変わった人」みたいな立ち位置でいるんだろう。会社員であると、特に。社会の常識とかマナーもよくわからないしなあ。そういう自分に嫌気が差しながらも、たまに自分の長所に助けられることもあるのだ。
- 1
- 2