地元には戻りたくない。東京のひとり暮らしで気づいた「理想の生活」

次の引越し先を選ぶなら

by N Ue

引越しがしたい。できれば、もう少し家賃が安くて広くて、ペットが飼える部屋に。さらに希望を出すとするならば、治安もよくて2階以上で、2面採光以上で、バス・トイレは別。独立洗面台も欲しいし、コンロは2口以上がいい。その代わり、デザイナーズマンションでなくてもいいし、お洒落ではなくてもいい。東京である必要もないし、駅からも全然歩く。そんな自分にとって理想の場所を探している。

新型コロナウイルスが流行り出した一昨年の12月くらいから、会社でもリモートワークが推奨されるようになった。私はなかなか家で集中して仕事ができないタイプで、同じく副業としてライター業を行っている友達に「家で文章を書くとなると、なかなかねえ……。」と相談していた頃が嘘のように生活が変わった。なんとか普通に仕事ができている。たぶん。

今後ワクチンの接種が完了しても週2以上出社する必要はないらしい。それなのに「今の会社にずっと勤め続けるかわからないし」だの「お金ないし」だの、色々な理由を見つけて、今の家にずるずると居座り続けてしまった。まあ、今の家も気に入っているんですけどね。外猫がたくさん住んでいるところとか、昼に仕事していると近所の小学校から子どもの声が聞こえてくるところとか。

次の更新は12月。せっかくなら、もう少しゆとりのある生活がしたい。ずっとひとりでも大丈夫なように。人との関わりが細く途切れ途切れになったとしても、自分の好きなものが部屋で待っていてくれたなら、それだけで希望を持てるような。そういう部屋に私は住みたい。

候補地は、東京近郊になりそうである。千葉とか埼玉とか。出社しなくていい分、東京に住み続ける理由はぼんやりとしてきたように思う。人が多いとそれだけでストレスになるし、肩書きや人からの評価にも興味がない私にとっては行動範囲内であればよくて、東京は住む場所ではなかった気がする。

私は、滋賀で生まれて横浜の何もない退屈な住宅街で育った。だから次の選択肢として神奈川県は候補にない。川崎ならいいかもしれないけど、それも、ウーン……という感じ。せっかくひとりで自由に暮らしているのだから、どうせなら実家から遠いところがいい。育ってきた横浜以外の、違った空気を吸えるような、見知らぬところで生活がしてみたい。

前後の連載記事