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  • 2013.05.20

“意見言う=モテない”は中身のないババアへの近道(3)/コラムニスト・Lilyインタビュー

『おとこのつうしんぼ』を代表作とするコラムニストのLilyさん。実際に結婚した体験から、モテることと結婚生活を営むことはまったく別物だと語ります。しかし、結婚の前段階に恋愛があるのもまた事実。では、伴侶に選べるような男性を好きになり、恋に落ちるにはいったいどうすればいいのでしょうか?

 女性独特の恋愛観を描いた恋愛エッセイ『おとこの左手、薬指』、長編小説『me&she』など、実体験に基づいたリアルで切実な女心を描く作家のLiLyさんに、「本命女」への道を伺いました。
第1回:「結婚=本命女」とは限らない!
第2回:「2番目の女」がハマる“高嶺の花”の罠も合わせてどうぞ!

結婚=生活を営むプロジェクト

メイン2

―お互い「本命」同士になるために、相手に求めるものとはなんでしょうか?


LiLyさん(以下、敬称略):やっぱり、「基本的な価値観が合う」というベースはどんな関係を築くにあたってもすごく大事だと思います。何故なら、結婚=生活だから。
別々の家族で育ったふたりが、一緒にひとつの家族を築いていく。それって、すごく大変なプロジェクト! 私自身も今まさにその真っ最中で、夫とふたりで3歳と1歳の子供たちを育てていますが、その中でぶつかって言い合いになるというのは日常的によくあります。
その時は当然お互いに嫌な気持ちになるし、言い過ぎて傷つけ合ったりもするし、私自身まだまだ修行中の身なので偉そうなことは何も言えないのですが、“話し合う”っていう本当に基本的なことが何よりも大事なんだなぁと実感しています。

 また、価値観と一言でいっても、結婚観や仕事観に人生観、あらゆる尺度がありますよね。
だからたとえばだけど、今回のテーマである「本命と都合のいい女の境界線ってどこにあると思う?」なんて話題をデート中に彼に振ってみては? カフェで、直接自分たちには関係ないような話題について何時間も話し合えるって、なかなかの相性だと思うんです。それに、会話がまったく続かない相手と、50年間一緒に暮らせるかって話です。


―実は、周囲ではそういう話をもちかけることすら難しい女性も見受けられるのですが、そういうタイプの人はどうしたらいいでしょうか…?


LiLy:まぁ、私のように、そういう謎の話題を突然振ってくる女がとても苦手だ、という男性も実際に多いのでそれはそれでいいと思います。(苦笑)。

“意見=嫌われる”の思い込み

―あと、日本の女子、特にこれを読んでいる女子で、「あんまり意見をいうとモテない」という通説が浸透しすぎてしまっていて、意見を言わない人も多いかもしれませんね。


LiLy:…………(絶句)。
自分の意見を言う女を好まない男性って、一体何者なんですかね。理解に苦しみます。
男の話をただ「うんうん、そっかぁすごいねぇ私はそういうのよく分からないから」というスタンスで聞いてくれる女の子がモテるということなら、その状況はひとつの社会問題ですね。

 モテる=マジョリティに好かれるということなので、もしそのお話が本当だとすれば、自分の意見を持たない女を好む男が今の日本の大多数を占めているということになります。それに疑問をもたずに、“だったらそうしよ〜っとっ♪”と自分の意見を言うことをやめる女の子たちが多数いるなら、それもまた大問題だと感じます。

 まぁ、デート期間だけでなく、結婚して子育てをしながらも、相手の男に口答えせずに彼の言う通りに50年以上生活していく覚悟があるなら、いいんじゃないですかね。
その途中で「ねぇ、私はこうしたい!」って遂に言いたいと思う時がきても、彼ははじめから“意見のないあなた”を選んでいるわけですから、手遅れですけどね。よく考えてみて欲しいです。


―大人しい方がモテる、自分の意見を言ったら嫌われるっていう呪縛、はもう考えないほうがいいですね。


LiLy:そもそも“意見=嫌われる”というのが思い込みのひとつなのかも。
意見といっても、激しく主張したり、辛口にしたりする必要もない。「自分はこう思う」と感想を言うだけでも立派な主張です。
関係性を作るということは、自分の意見を言って、彼の意見を聞く…、時にはそれが盛り上がり、時には喧嘩のようになることもあるけど、それによってお互いの理解が深まっていく。そういうことの繰り返し以外で、どう関係を築くのか分からないくらいです。

 あと、もしかしたらそういう女の子たちの中には、“自分の意見がないから、言わないでいるのが楽”だというパターンもあるのかもしれない。それはそれで大問題だということを自覚した方がいいと思います。
「俺、自分の意見とかないから話すことないんだよね〜」って言う男の人に魅力を感じますか?
もし、それでも自分は若い女の子だからオッケーだと思っているのなら、そう言っているおばさんはどうですか? 中身のないババアだなぁと思いません?
このままでは、それが数十年後のあなたです。

“バカげた基準”で自分を下げてはダメ!
“賢い男”と対等なレベルを

―もう、言うことを聞いていればモテる、というような言説は幻想なのかもしれませんね。


LiLy: と、いうか、そういう“おとなしい女の子”がモテるのって日本独特の風潮ですよね。そんな“のれんに腕押し”みたいな女の子が魅力的だと思われている国ってヘンです。
たとえば、ミスユニバースの基準に、“男の言うことを黙って聞く女性”という項目があったら、どう思います? ヘンですよね? それくらいヘンなこと。というか、もしそんなことがあったら世界中が女性差別だと大騒ぎになりますよ。
それを、女の子が自ら好んでそうしようとするって、異常だと思います

 それに、これは個人的に感じることですが、日本でも男性の女性に対する好みはどんどん変わってきていると感じます。
不景気だし、一緒に子供を育てるということも考えると、パートナーが“オバカ”じゃ生き抜けないからです。
言葉が悪いですがハッキリ言うと、女に“オバカ”を求める男はたいてい“バカ”ですし。
そんな“バカげた基準”に自分を合わせようとしている若い女の子たちには、自分のレベルをあげて“賢い男”と対等に会話を楽しめる女性を目指して欲しいと声を大にして言いたいです!


【つづく】
次回は、「自分の人生を生きる」をお送りします。

Text/AM編集部

LiLy
81年生まれ。恋愛エッセイや小説が「リアルすぎる」と女性から絶大な支持を得る、作家、コラムニスト。
「結婚=ゴールだと捉えがちな女性に是非読んでもらいたい」。
不倫後無職のブッ飛んだ姉VS.超堅実な妹の”ケンカ”を軸に展開する長編小説『me&she』がこの夏、幻冬舎より発売予定! 雑誌『AneCan』にて小説『Black Musk』も連載中。恋愛エッセイ『おとこの左手、薬指』(講談社)など著書多数。
HP:http://www.lilylilylily.com

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