愛を体に刻む —タトゥーは有りか無しかー

妊娠後に子宮がんが発覚した女性の画像

 平成最後の夏の終わり。ベランダではセミファイナルが行われ(恐怖)、SNSには海、キャンプ、フェスといったキラキラ写真が溢れています(戦慄)。みんな最後にいっちょ騒いで有終の美を飾ろ、みたいな感じなのだろうか。
正直、私は夏の終わりの寂しさをちゃんと味わったことがないかもしれない。編集者という仕事柄、世間よりも先に次のシーズンのことを考えたり作ったりしないといけないので、毎年この時期にはクリスマスのネタで頭がいっぱい。夏いつの間に終わったの?とポカーンとしながらもう来年の春夏物の撮影をしていたりする人生だった。

 そうはいうものの、ダラ嫁だって人の親。毎年避けられない「子供の夏休み」という40日間にも及ぶハードイベントがあるのです(恐怖)。
出不精で腰の重い私もずっとダラダラしているわけにもいかない、せめて子供には絵日記に書けるような思い出を!と猛暑で萎えそうな心を奮い立たせ、日々博物館のチラシや青い鳥が運んでくる(twitter)イベント情報に目を凝らしています。

 子供を持って早10年。だいぶそういうイベントの波に乗ることもサマになってきたかな?と思いつつ、それでも私にとってハードルの高い場所があります。

 いや別にこちらが苦手ってわけじゃない、むしろ向こうがこっちを避けてきてる。それは、プールです。
私はファッションピープルよろしくおしゃれの一環としてタトゥーを4つほど入れているのですが、ご存知の通りこの国では入れ墨は非常にタブー視されており、ほとんどのプールではお断り案件となっております。
入れ墨であればどんなサイズのものでもNG、タトゥーシールでもNG、と掲げているところも多いです。

 しかし実際には、施設側もフロントで肌色シールを用意して「そのような」お客様には無料で配布していたり、ラッシュガードを着用して見えないようにさえしていれば、つまり、場のルールを表向きは守ってればちゃんとお客様として扱ってくれるのですが、この「隠してくれたらOK」というブレブレの価値基準に、私はどうも居心地の悪さを感じてしまい、プールで子供と遊ぶことにハードルの高さを感じてしまうのです。

 偏見や差別は良くない、ということ以前に、誰のための・何のための差別なのかハッキリしてくんないと、こちらも隠すにしても戸惑うわ。