親子水入らずの仲良しファミリーの正体は「寄せ集め家族」!?『at home アットホーム』

 竹野内豊と松雪泰子の家族なんて、史上最高のDNAの組み合わせ。その後、何世代に渡って生まれてくる子どもが全員美男美女で、幸せに暮らしましたとさ。
……なんて思いきや、まさか血が繋がっていないなんて。

 いや、そもそも《家族》って血が繋がってる必要ある?すべての《家族》に問いかける、アットホームなドラマに見えてサスペンス映画。逆に言うと、サスペンスの顔をしたアットホームなドラマでもあります。

たけうちんぐ at home 映画 ( c )映画『at home』製作委員会

 単行本デビュー作『MISSING』で一躍脚光を浴びた本多孝好の人気小説を、『未来予想図〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜』の蝶野博監督が映画化。

 空き巣で一家を養う父親を竹野内豊、結婚詐欺師の母を松雪泰子が演じ、それぞれ犯罪に手を染めながらも幸せを追い求める健気な姿を見せます。3人の子どもたちを『MEN’S NON-NO』専属モデルとして活躍し、役者として活動の幅を広げている坂口健太郎、注目若手女優の黒島結菜、そして弱冠10歳ながら名優の貫禄さえ伺わせる池田優斗が演じ、さらに彼ら家族を事件に巻き込む犯人役でウーマンラッシュアワーの村本大輔が映画初出演。

「えっ?」と驚かせる観客すら巻き込むトリッキーな設定と展開が見ものです。

【簡単なあらすじ】

 空き巣の父・和彦(竹野内豊)と結婚詐欺師の母・皐月(松雪泰子)はそれぞれ悲しい過去を持ち、ようやく手に入れた《家族》で幸せに暮らそうと犯罪で生計を立てていた。3人の子どもたちと仲良く夕食を食べ、何でも正直に話し合う、誰が見ても温かい家族。だが、その正体はなんと赤の他人同士の《寄せ集め家族》だった。

 ある日、皐月の詐欺が相手の男・ミツル(村本大輔)に見破られ、身代金を要求されてしまう。母を助け出そうと、一家は力を合わせてミツルに立ち向かうがーー。