自慢する金持ち男より
年収300万円のナンパ野郎がモテる
藤沢:しかし、不可思議なのは、2回目の非モテキのほうです。
これは『外資系金融の終わり』という僕の本にも書いたので、別に隠すことでもないんですけど、僕は初任給ですでに年収1000万円あったのに、最初はなぜか全然モテなくなりました。
もともと貧乏なりにモテるよう色々がんばっていたので、これぐらいの年収になったら、もうめっちゃモテるんじゃないか、と期待していたのですが、むしろ全然モテなくなりました。
六本木のクラブ(踊るほう)なんかに会社の名刺を持っていって、女の子に、自分がいかにエリートで将来有望なのか、ということを自慢気にアピールしたんですが、全然ダメなんですよ。
それで、会社の名刺を忘れたときに、ちょっと昔の(貧乏だった頃の)やり方を試してみたら調子を取り戻してきたんです。
「仕事何してんの?」
「じつは失業しててホームレスなんだ。だから今日泊めて、お願い!」
「キャハハハ」
みたいな感じで、逆にモテたんですよ。それで、次の日に朝起きて、その女子は言ったんですよ。
「ところで、かず君って仕事何やってるんだっけ?」
その時、大切なことが何か、わかった気がしました。
それで、僕の周りは、年収1000万円以上の人が多いですが、彼らを見ていても、オタクな人が多いし、忙しくて出会いの機会があまりないので、女の人にモテている、という感じは全然しませんよ。
年収が上がると、女の人と簡単に寝られるようになるかといったら、多分、そんなことは全然ないんですよ。
はっきり言って、年収300万円ぐらいでナンパばっかりしてる、ろくでもない男のほうがはるかに女にモテてますよ。実際の恋愛市場では。
だから、本当に女の人は、年収1000万円以上の男が好きなのか、と僕が聞きたいぐらいです。