失恋……それは“傷”というより“病”のようなもの
By coloredgrey
失恋は、しばしば心に負った傷のようなものにたとえられます。
でも、ケガでできた傷と違うのは、傷口をふさいで安静にしておけば治るとは限らないところ。
むしろ、じっとしていればいるほど、彼との幸せだった思い出や、積み上げてきた時間に対する喪失感などが次から次へと湧いてきて、いてもたってもいられなくなるはず。
そのせいでしょうか、人は失恋のショックを心の内に秘めておくことができず、悲しみや落ち込みをさまざまな形で吐き出したり、ときに突拍子もないアクションを起こしてしまいがちです。
流れるようなロングの黒髪を、ある日突然おかっぱの金髪にしてきたり。
好きでもなかった加藤ミリヤの曲の歌詞を、急にSNSに思わせぶりに引用して「沁みるわー」とかつぶやいてみたり。
これまでみんなで一緒に食べていたランチを「あたし、今日いいや……。最近これだけなんだ」
とか言って野菜ジュースで済まそうとしたり。
冷静さや客観性を欠いたそれらの言動は、はたから見るとちょっぴりイタくてエキセントリック。
それは「傷」というよりは、どちらかと言えば「病」に近いものかもしれません。
でも、「みんな失恋のときは取り乱すんだな……」と体験を共有することができれば、あなた自身が失恋したときも、少しは冷静に向き合えるのではないでしょうか(それでも、いざ当事者となるとこの世の終わりみたいな気分になってしまうものですが……)。
そこでこの連載では、TwitterやFacebookで募集した体験談をもとに、みなさんが失恋のショックで思わずやってしまった行動を「珍プレー・好プレー」として紹介していきたいと思います。