ポイントカード派がいると不都合なのは…
それは、年季の入ったポイントカード派の女性たちから、「セックスをしたことのあるギタリストとベーシストとドラムとボーカルが、後に偶然にもバンドを組むことになったときは、『これはわたしバンドだ』と思った」とか「ヤった男性たちをスタッフにして、一本、番組を作った」といった話を聞くようになったことがきっかけです。若い頃に撒いたセックスの種が、芽を出すこともある。そしてポイントを集めなければ、当然のこと賞品は手に入らないことに、わたしは今頃気が付いたのです。
さらに今になって思うのは「誰とでもヤる女」がコミュニティの中にいて、実は都合が悪いのは、男性側ではないかということです。なぜならば、下半身の始末の悪さによって仕事がやりにくくなろうとも、仕事の実力があればカバーできる。けれど、男側に視点を移すと、例えば「誰とでもヤる女」が仲間内のひとりとだけ寝なければ、「ヤった男」と「ヤれない男」に分断されてしまうことになる。そうするとむしろ関係が気まずくなって「仕事がやりにくくなる」のは、当の男性たちの方ではないか。
もちろん「仕事との相手とは軽々しく寝るな」という提言がまったく間違っているとは思わないけれど、「俺らが困るから」といえばいいところを、わざわざ「君のためを思って」というのが、いま思えばいやらしくもありますし、まぁ、そこはさておいて、皆さまのヤリのルールはポイントカード派or1C1P派、どちらでしょうか。
Text/大泉りか
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