「姫始め」とは?
あけましておめでとうございます!
新年一発目のコラムはAMさまの読者の方々と「姫始め(ひめはじめ)」について考えてみたいなと思い調査しました。「姫始め」の意味を「新年最初にするセックス」だと思っている方々もいると思うのですが、広辞苑にはこのように記されています。
ひめ・はじめ【姫始】
①暦の用語。暦の正月二日に記された日柄の名。古来、諸説がある。
・正月に姫飯(ひめいい。釜でやわらかく炊いた飯)を初めて食べる日。
・飛馬始の意で、乗馬始の日。
・姫糊(飯でつくった糊)始の意で、女が洗濯・張物などを初めてする日。
②新年に夫婦が初めて交合する日。
引用:「広辞苑 第七版」机上版
「姫始め」は暦の正月の二日に記載される日柄です。事実、一月二日の部分に「姫始め」と記載されている暦もあるようです。
そしてこの「姫始め」の「姫」が何を指すのかは諸説あり(出た。わたしの苦手な”諸説あり”)、必ずしも「新年に夫婦が初めて交合する日」だけを「姫始め」と言う訳ではないようです。
「姫始め」の「姫」ってなに?
「姫始め」が「新年に夫婦が初めて交合する日」だとして「姫」の意味を考えると、「姫」は女性を表す語であったとともに、古来より女性の性器の呼び方だったという二つの意味が考えられます。
「日本書記」にも「御間城入彦はや おのが命(お)を弑(しい)せむと ぬすまくら知らに 姫なそびすも」という内容があるのですが、この「姫なそび」は房事(閨房の中で行なう行為。男女の交合)を指しています。「秘め事(ひめごと)」、つまり「姫事(ひめごと)」を新年(一月二日)にはじめてする日が「姫始め(ひめはじめ)」ということです。
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