あらすじ

 高校生一年生の峰村宗介は、三十一歳になる義母の映美里と父と三人で暮らし。
映美里は、優しい母であるとともに、宗介にとって性の目覚めのキッカケとなった相手でもあった。
義母のことを思い、こっそりとその下着を使って自慰に耽る悪癖を辞められずにいる宗介だが、映美里もまた、宗介が自分の下着を悪戯していることを知っていて、愛おしい息子のすることだと思い、黙認をしていた。

 そんな思春期真っ只中の宗介は、夏休みを控えたある日、父親と義母立ち会いのもと、実母の小夜子と再会を果たすこととなる。
有名な茶道家である小夜子は、仕事と育児との両立が叶わない、ということで十二年前に泣く泣く宗介を手放したが、状況が整った今、もう一度、宗介と暮らしたいと連絡してきたのだった。
「選択は宗介に任せる」という父親の判断の元、お試しで一ヶ月間、美しく楚々とした魅力溢れる実母の家で二人暮らしすることになったのだったが――。

「さあ、宗ちゃん、いいのよ。昔みたいにママのオッパイに甘えてちょうだい」
 息子が牡の欲望を滾らせつつあることに、まったく思いが至ってないらしい小夜子は、母性的な笑みを浮かべたままでそう言うと、右肘をマットレスについた体勢で横たわり、宗介に熟した双乳を差し出してきた。
「う、うん、じゃあ、あの、ちょっと、だけ」
 緊張で声が裏返ってしまいそうであった。それでも宗介は、小さく唾を飲みこみ、右手をのばして母の左乳房に被せていった。
 モニュッ、とてつもない柔らかさが手の平全体を覆い尽くす。
(これがママのオッパイ……。こんなに柔らかいだなんて。あぁ、指がどんどんオッパイに沈みこんでいっちゃう)
 初めて触れる女性の乳房は、その感触だけで意識が飛んでしまいそうな快感をもたらした。ペニスが下着の中で大きく跳ねあがり、先走りがトロリと溢れ出していく。
(中略)

 恍惚感に包まれながら、いつしか右手を這わせた左乳房を、やんわりと捏ねはじめていた。搗きたての餅のような柔らかさと、その奥から主張してくる弾力。柔乳と言うよりは、軟乳と言ったほうが近そうな感触に、宗介の呼吸が次第に荒くなっていく。
「あぁ、ママ、気持ちいいよ、ママ」
 陶然と呟き、唇を右乳房の先端、濃いピンクの突起に近づけ、パクンと咥えこむ。
「あんッ、ダメよ。甘えてとは言ったけど、吸ってもいいなんて、言ってないわよ」
 小夜子は身体をピクッと震わせながら、困ったような声をかけてきた。
「うん、ごめんなさい、ママ。でも、僕、どうしても、ママのオッパイ、吸ってみたくて、それで……。チュッ、ちゅぱっ、ちゅちゅ……」
 宗介は一旦乳首を解放したものの、甘えた声でおねだりすると、母の返事を待つまでもなく、再びポッチにしゃぶりついた。
「うンッ、もう、しようのない子ね、宗ちゃんは。大きな赤ちゃんなんだから」
 熟母は困惑と諦めの交錯した声で言うと、再び後頭部を優しく撫でつけてきた。(『実母と義母の誘い ふたりの母』P39L3-P41L8)

 懐かしい実母の、肌のぬくもりを貪る宗介と、甘えてくる息子を無碍に扱うことは出来ない小夜子。
しばらくぶりの再会を果たし、久しぶりのボディコミュニケーションに耽るふたり。が、問題は宗介が思春期の少年であること。

 血のつながった母であっても、小夜子の肉体は女として魅力的なものであり、ついつい宗介の牡の本能は、反応を起こし――こうして、ふたりは禁断ともいえる関係に突入していくことになるのです。

【後編に続く】

Text/大泉りか

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