「ポッチャリが好き」は悪魔の囁き

以上を踏まえ食事を共にするということは、男女が親密になるためには欠かせないプロセスってことになります。その大事なプロセスにて、揚げ物は控えるよう心がけているとか、カルビは胃もたれしちゃうとか、ポテトサラダよりも大根サラダにしようとか……制限が多いオンナはつまらないのです! 店の良し悪しはポテサラでわかるというのに! 

そこでオトコたちは策を練ります。鶏の唐揚げや特上カルビやポテトサラダをオーダーするためには! さらにはポテトサラダにマヨネーズをかけるためには! 「俺はポッチャリ体型が好き」と言って、女性の食欲を増進させるしかない、と。女性にとっては「悪魔の囁き」です。

平常時なら、「てめえの好む体型なんぞ関係ねえ!」「私は自らの意志でダイエットしているんだ!」と突っぱねられますが、食事デートには「酒」が付き物。アルコールで冷静な判断ができず、「ポッチャリが好きなら、まぁ良いか」と流されてしまうのです。

ところで彼らは本当に「ポッチャリが好み」なのでしょうか? おそらくノーです。もちろん、デブ専と呼ばれる嗜好は確かに存在します。そういえば池袋の北口に住んでいた頃、近所に「豚豚」と書いて「トントン」と読むポッチャリ専門フーゾクがありましたっけ。

トントンに通う類の男性はごく一部で、大半は太っていない女性を好みます。なんてったって男性のいうポッチャリ芸能人は、磯山さやかとか、ひと昔前の深キョンのこと。全然太っていないし、顔が超絶カワイイので、多少のムチムチ感は許される星の下に生まれてらっしゃいます。一方で我々一般人は、顔面偏差値が及ばないぶん、多少のムチムチ感も許されないのです。

デートの日は「チートデイ」と考えよう

つまりオトコたちの言い分は、「太っていないほうが望ましい、しかし食事デートは楽しみたいので、ダイエットは俺と会っていない日に励め!」ってことになります。勝手な言い分に聞こえるかもしれませんが、我々女性側とて! 「金遣いの荒いオトコは勘弁、しかしデートでケチケチされるのはつまらない、節約は私と会っていない日に励め!」が本音ですから、まぁお互い様ですよ。

これはミカコちゃんからのご提案ですが、デートの日はチートデイってことにしちゃいましょ。チートデイとは、ダイエット停滞期にドカ食いすることで、「小食が当たり前ってわけじゃないのよ」「ガッツリ食べる日もあるの」「だから小食な日はちゃんと減ってね、体重さん」と、脳と身体に言い聞かせることです。
デート以外は小食を心がけ、そのぶんデート日はガッツリ食べれば、男性につまらないと思わせることもなく、ダイエット停滞期も乗り切ることができ、一石二鳥ってことで!