目を整形するにいたった理由
ながらく右目の逆さ睫毛に悩まされていました。特に目頭の短い睫毛が突き刺さって痛いので、涙を流しながら毛抜きで引っこ抜いたりしたのですが、常にチクチクするので目を無意識に擦ってしまい、結構な頻度でものもらいになって悩んでおりました。
お医者さんに相談すると、睫毛をレーザー脱毛する(でも睫毛がなくなってしまう……)か、まつ毛パーマを勧められたので、私は月に一回まつ毛にパーマをするように。すると、すっかり打ち解けてお互いの身の上話なんかもするようになったアイリストさんから、「Yukaさんと同じような境遇の人がいて、この間その人、お医者さんへ行って手術したそう。そんなに悩んでるなら一度話を聞きに行ってみたらどうだろう」と教えてくれたのです。
実は、片目は二重・片目は奥二重というガチャ目にずっと悩んでいました。メイクしてもバランスが取れずちぐはぐになってしまって、メイクやりかけ?みたいな見た目になってしまうんです(泣)。
それには深い理由があって、小学5年生のころ、右耳の上あたりが膨張しはじめた頃に遡ります。当時、お母さんに「ちょっとこっち側だけ変かも……」と相談したら「人間は左右完全に対象じゃないからねぇ」とのんきな返答をされ、自分でもそんなもんか~と思って安心していたのですが、その右耳の上の膨らみは成長と共に更に大きくなり、高校生の頃にはあきらかに目立つようになっていました。そして、別件で病院に行った時に相談してみたところ、その膨らみに触れたお医者さんの顔が明らかに曇りました。
お医者さんはすぐに調べた方が良いと言い、地元の大きな病院の脳外科を紹介してくれて精密検査を受けました。すると、詳しい病名がわからないので大学病院に行ってほしいと紹介されました。
大学病院へ行くと脳外科の教授が診察してくれてちょっと変わった病気ということが分かりました。(当時、未成年だったので母が病名を聞いたのですが、あまりに長い名前で覚えきれなかったようです…)しかも、先生は実際この病気の人には初めて会ったとおっしゃってて、なんでも頭の頭蓋骨の2層になってる骨と骨の間で出来物が育ってて、あまりに大きいので骨ごと取り除かなくてはならない。また腫瘍が骨の中にあるので悪性(癌)かは取り出して調べてみないと分からないと告げられたのです。
青春真っただ中の17才の私には重たすぎる病気。病院からの帰り道は世界がグレーに見えて、健康そうな行き交う人たちの中で、なんで私だけ……と泣きそうな気持ちになりました。
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