タブーにせず、知識が広がるように
昔、私が飼っていたオスのトイプードル。発情期に大興奮して3日くらいご飯を食べなくなってしまい……獣医さんと相談し悩んだ末に去勢手術する決断をしたとき、泣きそうな顔で「タマタマ取るなんてやめろよぉ」と言っていたお父さん。そのわんこが去勢手術を終えてお家へ帰ってきた際は「タマタマ無くなっちゃったんだなぁ、可哀そうにな…ごめんなぁ」と言って涙目になってたお父さん。自分のことのように深刻になっちゃって、男同士だからかな? なんて思っていましたが、今思えばあれも、自分の前立腺癌と重ね合わせていたのかもしれません。
そんな父の「前立腺癌」エピソードを周りの色々な人に話したら「実はうちの父も前立腺癌で……」という方がめちゃ多かったんです。前立腺(おちんちん)に関する悩みは、父のように怖さと恥ずかしさから誰にも言えないまま放置してしまうことが多いのでしょう。いまは前立腺専用のマッサージ器が出てきたりと、この業界でもだいぶ話題にあがるようになりました。タブーにならずに気楽に話ができるように、もっと広まると良いななんて思っています。そんな今回は「お父さんと私」について書きましたが、次回は「男と女と私」について書きたいと思います。
Text/ワイルドワン広報Yuka
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