性癖は個性。世のためになると信じて
なんで嘘をついたのかというと…ロサンゼルスには絶対にないであろう物が社内にはあったからなんです。その名も「二階堂りおちゃん」という名のコ。
そのコは、ぺたんこパイパイに華奢な体、パッケージのイラストはまるでおこちゃまなラブドール。これには胸にズドーンときました。正直母としての怒りすらこみ上げてきましたよ、なんでこんなもん作るのだろうか? と。このジャンルの商品だけは許せなかった。同時に、娘に対して後ろめたい気持ちにもなりました。
ロリコンについては個人的にも嫌な思い出もあったんで、正直この仕事続けられるかな…と葛藤しました。
しかし、この仕事をはじめて色んな性癖を持つ人たちと関わる中で、「性癖は個性」と感じるようになりました。
そんな性癖の一つである「ロリ」というカテゴリーは、今でも理解に苦しむし許せません。ですが、実際に犯罪に手を染めるやつが出るくらいなら「グッズで何とかしてもらえませんかねー?」と思うようになったんです。
性癖は改善できなくても、この性癖は犯罪になっちゃうと自覚していて、グッズで性欲を解消している人に対して、また女性が被害を受けないためにも、この「二階堂りおちゃん」のような商品は世の為になるグッズなんだと気づいたんです。
それから「二階堂りおちゃん」が急に可愛く思えてきました。世間の女の子を犯罪から守ってくれる救世主にすら見えてくる。ギスギスしてた私とりおちゃんの関係は急接近します。
物事って何事も自分の思うものと別の角度から見てみると、違った解釈もできる。そういった頭の柔らかさがこの業界を明るく楽しいものにしていくのだと思います。そう思えてからは、色んなグッズを楽しんで世間に広めていこうと胸を張って思えるようになりました。
自分の仕事に誇りを持てるようになり、娘へ仕事をカミングアウトしたときの話は次回書きたいと思います。
Text/ワイルドワン広報Yuka
次回は<やっぱり下ネタは最高!娘が笑って、わたしの仕事を受け入れてくれた日>です。
アダルトグッズの会社に勤めていることについて子供に嘘をついてしまったYukaさん。家では明るく性教育に力を入れてきたとのことですが、大きくなった子供に事実を話したときの反応は…?
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