まずは「サオ支配」の解説から。 サオとは、洗濯物を干す物干し竿や、魚釣りに用いる釣り竿のことではなく、男性器のことです。つまりサオ支配とは男性器によって支配をすること。男性器を使うシチュエーションといったらセックスです。セックスだけで女性をメロメロにさせたい本能が男性にはカスタマイズされていると、筆者は考えます。

むろん、これはあくまでも「本能」。年がら年中意識的に「俺サマのサオでオンナをメロメロに……」だなんて考えているって意味じゃないですよ。ほぼ無意識の領域だと思うのです。

「マメなLINEもしない」「仕事優先で会う時間も作らない」「『好き』だの『愛している』だの愛情表現もしない」……にも関わらず！　○○子は俺のサオにメロメロだから離れられないのだ……って構図は、言わば「男の浪漫」に該当するのでしょう。

ほら、昭和のポルノ映画でも「俺から離れられなくなるカラダにしてやるぜ」的なセリフが飛び交っているじゃないですか、アレこそ「男の本能」なのでしょう。

「サオだけで勝負できている」「サオ支配できている」という確信を得るには、サオ以外の部門を手抜きすることが必要不可欠！　だからこそ家事部門では「リクエスト絶賛受付中モード」のスイッチがオフになるのです。

そのぶん、サオをフル活用するセックス部門ではメチャメチャ気を回します。そういった経緯を経て、「ナニをされたいんだ？」「こういうふうにされるのが好きなのだろう？」などリクエスト絶賛受付中モードになるのでしょう。

ここまでに相当な文字数を費やしてしまったので、本題は短めにまとめます。

本題は確か「家事部門でも『リクエスト絶賛受付中モード』になってもらう方法」でしたね。「風呂掃除やゴミ出しをする男性の姿に欲情する性的嗜好を持っている」って設定にするのはどうでしょう？

具体的には、風呂掃除現場を覗きに行って、自ら乳房や陰部を弄りつつハァハァ喘いでください。キラーワードは「私、男の人が風呂掃除している姿に興奮しちゃうの……」でキマリ！　サオ支配したい男性にとって、女性側の性的嗜好は押さえておきたい重要ポイントなはず。以後、積極的に家事を手伝うようになるでしょう……多分。

Text／菊池美佳子