ヤバい人との遭遇
「ヤリマン道を驀進したいのはやまやまだがヤバい人に遭遇するのが恐ろしい」とのお問い合わせをちょうだいしました。「セックスって一番無防備な状態になりますし」「密室ですし」「菊池さんは数多くのワンナイトを越えてきたと思うのですがヤバい人に遭遇したことはないのでしょうか?」と。
お答えしましょう、ヤバい人に遭遇したことは……ないです。数年前、某・成人向け雑誌で某イケメンヤリチンライター氏と対談した際も、同席した男性編集者から同じような質問を投げかけられたことがあります。「お二人とも、そんなにヤリまくっていて、ビョーキのほうは大丈夫ですか?」と。ビョーキ持ちも「ヤバい人」に該当しますからね。
筆者もイケメンヤリチンライター氏も、「自分でも不思議なくらい、これまで一度もビョーキを移されたことがない!」と断言。そしてイケメンヤリチンライター氏は、「我々は、散々ヤリまくってもビョーキを移されない星の下に生まれているのでしょうね」と、筆者に同意を求めました。
確かに、前戯のさいちゅういきなり尻穴に指を突っ込まれ、さらにその手で手マンされた際は膀胱炎を発症しましたが、いわゆる性感染症は移されたことがありません。イケメンヤリチンライター氏が言うように、散々ヤリまくってもビョーキを移されない星の下に生まれているのかもしれませんね。……だと、なんの参考にもならないでしょうから、もうちょっとロジカルに書きます。
ビョーキ持ちの人を見分けるのは意外と難しいです。一流企業にお勤めの涼やかなジェントルマンが、実は海外出張のたびにあちらの風俗店で生ハメを謳歌していることもあれば! 不特定多数の女性客と接触している出張ホストが、月イチできっちり性感染症検査を受診していたりするものです。結論としては、ビョーキ持ちを見分けるのは不可能! だからこそ、コンドームの装着は徹底すべきと言えるでしょう。
「ヤバい人」に該当するのは、ビョーキ持ちだけではありません。手癖の悪い輩も「ヤバい人」に該当します。行きずりセックスでバイバイした後、ふと財布を開いたら諭吉だけでなく一葉も英世も抜かれていた……なんて悲劇すぎますからね。ナンパやネット経由で出会ってからの即ハメは、それなりに注意が必要でしょう。「人を見たら泥棒と思え」がモットーの筆者は、財布にバカでかい「鈴」をつけていますよ。行為後のうたたね中などに、万が一財布に手をのばされたら、鈴が神社の如く盛大に鳴り響くわけです。友人には、「婆さんの財布みたいだね」と言われますが……。
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