オナニーし放題からヤリ放題へ

 幸い(!?)、その会社は1年で退職することになったので、再び「ひとり暮らし」に返り咲いた筆者。都内の社員寮から埼玉のアパートへ移り住むことで、多少は交通の不便が生じたものの、一国一城の主にカムバックした喜びを噛みしめておりました。さらにこの時期、遅ればせながら処女喪失を遂げることもできたので、埼玉のアパートは「連れ込み放題のヤリ部屋」となったわけです。神戸のひとり暮らしではまだ処女だったため「オナニーし放題」でしたが、埼玉のひとり暮らしでは「連れ込み放題」に! いやはや、人間って進化する生き物ですね(笑)。

 人間は進化する生き物であると同時に、勝手な生き物でもあります。神戸のときと同じように、寂しい気分が襲ってきたのです。取っかえ引っかえ連れ込み放題していたとはいえ、同棲に発展するような男性はいなかったのが原因でしょう。カラダ的には寂しくないけど、ココロ的には超・寂しかったのでしょうね。こうして2年後、契約更新を機に、都内の大学に通っていた弟Aと、進学で盛岡から出てくることになった妹と、成増(※石橋貴明さんの出身地として有名な、モスバーガー日本1号店のある街)での3人暮らしに切り替えたのでした。

 身内との共同生活で、寂しさは解消されました。ですがご想像通り、これまでのように男性を連れ込むことは不可能。処女喪失から一気に上昇したセックスライフが、穏やかになってしまった感は否めませんでした。

 ひとり暮らしと、ひとりじゃない暮らしを繰り返して辿り着いたのは、「色恋の活性化にはひとり暮らしが一番!」という教訓です。もし今、実家に住み続けるか、ひとり暮らしするか迷っている人がいたら、是非とも後者を選択して頂ければと存じます。

 連れ込み部屋という響きに、お下品なイメージを持つかもしれませんが、とんでもない! むしろ、いつ連れ込むことになっても対応できるよう、掃除を頑張るようになるので一石二鳥ですよ。松居棒で肉棒ゲットってことで(松居棒:松居一代さんプロデュースの掃除用具)。

Text/菊池美佳子

次回は <恋愛のためのダイエットが本末転倒!セックス別腹制度のススメ>です。
26歳のとき、イケメン男性の横に自分が並べるために10キロのダイエットを果たした菊池美佳子さん。しかしその後、リバウンドへの恐怖から男性と食事に行けなくなるという元も子もない結果に……。そこから得られた教訓とは?