初めてのグラビアでわかったクリエイター=裏方のあり方/マドカ・ジャスミン

マドカ・ジャスミンが片岡沙耶と水着をデザインしている画像

 私が彼女を初めて知ったのは、書籍に関する最初の打ち合わせだ。どんな本を作るのかという話の中で、私が「グラビアをやってみたい」との願望もあり、担当部署で制作していたグラビア写真集を数冊持ってきてもらった。その中の一冊が彼女、片岡沙耶さんのものだった。沙耶さんは、そこで着用していた水着すべてを自作し、スタイリングも行っているという。友人にグラビアアイドル経験者がいることもあって、一般人よりはその世界の知識を持っている自負はあったが、そんな人がいるとはまるで知らなかった。

 沙耶さんとの初対面。写真集やその後見たSNSに載っている写真以上に可愛く、ハツラツとしていて、自分の理想の女の子像と言っても過言ではなかった。容姿の魅力もだが、何よりも水着のデザイン画作成が始まると、沙耶さんの魅力はさらに増した。学校で服飾を学んでいて、最近では出演舞台の衣装も手掛けている彼女の目は完全にクリエイターのそれだった。私の提案にも、理に適ったアドバイスを返す。違う業界の一線で活躍している人との作業に緊張していた。しかし、そうしている内にお互いが打ち解けていくのを感じた。