女性向けAVに「ない」もの
Mitya Ku
SILK LABOを代表とする日本の女性向けAVの特徴として、「ストーリーが長いこと」「男優が比較的映ること」などがあるが、一番よく言われるのが「コンドームをつけるシーンがあること」ではないかと思う。
(でも1年半前に卒論中間発表で「コンドームをつけるシーンがあることはよく知られていますが……」と報告したら「知らねえよ!笑」と言われてしまった。そりゃそうだ)
『四畳半ダーリン』 夢を追う極貧彼氏(一徹)が、貯金を崩してまでコンドームを買ってくれるシーン。
男優は、ゴムをつけたまま膣内でフィニッシュする。直前にゴムを外し、ダカダカ走り寄って女優に顔射したりしないことは言うまでもないが、お腹や胸に射精することもない。もちろん、一旦コンドームに入った精液を口の中に流し込む痴女プレイもしない。
ゆえに、精液が画面に映ることはまずないのだ。唯一の例外は、女優の手コキで射精する『Eyes on you 鈴木一徹』だけである。
潮を吹くこともなければ、よだれがだらっだらになることもなく、汁気といえば男優たちの健康的な汗ぐらいなものだ。
SILK LABOのこうした特徴は、同じくソフト・オン・デマンドが運営するGIRL’S CHにも見られる。用意されている動画カテゴリのなかには「汁なし」、それから「フェラチオなし」「パコパコなし」というネガティブリストがあって、好きな動画を探せるだけでなく嫌いな動画を排除することができるのだ。
ネガティブリストは最下段。 「汁」動画を検索することもできるが、「顔にかけちゃう」などソフトに言い換えられている。