究極的には「つけてるほうが気持ちいいコンドーム」を目指してます

――現代人がセックスしなくなってるっていうのは確かに問題だと思うんですが、いちユーザー目線でいうと、男性がめんどくさがってコンドームをつけないとか、本当に避妊が必要な若い女の子たちに情報が十分行きわたってないっていうのも感じます。

Y:うーん、声がかかればそういった層へのPRも是非したいんですよ。例えば性教育の授業で使いたいからサンプルを貰いたいとか、出来る限り協力したいと思いますので、是非声をかけていただければと思います。

――男性がコンドームをつけてくれないって話もよく聞きますね。

Y:でも、どうしても付けたくないという人はごく少数で、ほとんどは「セックスの流れを止められなかった」とか「つけてほしいと言われなかった」とかいう理由なんです。ちなみに店舗でコンドームを購入する人っていうのは男性8、女性2の割合なんですけど、インターネットでの購入割合を見ると6対4で女性が4割にまで上がってくる。女性も、できるなら自分で持っておきたいっていう気持ちはあるんですよね。だからネット通販等女性も買いやすくなるようアピールしていければとは思ってます。

――コンドーム初心者の女性はどんなことに注意して選んだらいいでしょう?

Y:さっきも言いましたが、女性はネット等を利用して購入するケースが多いです。ネットの特質を生かし、じっくり商品を比較してください。中には同じような大きさの箱に入っていても数や価格が違ったりします。
材質だったりコンドームの形(ドット、リアル形状等)やパッケージの好み、家置き用なのか携帯用なのかを総合的に判断して、気に入ったものを選んでもらえればと思います。

――これからさらに新素材のすごいコンドームが出てきたりってことは……。

Y:ここでは言えませんけど、いろいろ開発はしています。もっともっと薄くしたいというのはもちろんですし、究極的には「つけてるほうが気持ちいい」っていうところまでいければと。

――あ、それいいですねえ。そういうコンドームができれば男性も積極的につけてくれそう。媚薬つきとかどうですか? あと……つけてると大きく見えるとか!

Y:考えておきます(笑)。

次回は相模ゴム工業さんのお話をふまえて、「コンドームをつけない問題」について語っていただきます。

Text/遠藤遊佐