「つけてるほうが気持ちいい」究極のコンドームへの道/相模ゴム工業(3)

 性産業を盛り上げている企業や人々に、その熱意と仕事をインタビューする新連載!
3回目となる今回は、引き続き、コンドームの製造販売で有名な相模ゴム工業さんにご登場いただきました。

 前回、前々回の記事もあわせてどうぞ!

彼のアソコの熱を感じる!売れすぎて販売休止のコンドームって?/相模ゴム工業(1)
0.01ミリ薄くするのに10年かかる!知られざるコンドームの世界/相模ゴム工業(2)

セーフセックスをテーマにしたイベントを開催

プロジェクトセックス 遠藤遊佐 コンドーム 相模ゴム工業 相模ゴム工業の山下さん

――コンドームに関することってあまり女性の耳には入ってこないですけど、こうやって聞いてみるとすごく興味深いですよね。

山下さん(以下Y):確かにコンドームってPRが難しいんですよ。最近はインターネットやSNSの普及で口コミの威力が拡大してきてずいぶんやりやすくなりましたけど、今でもいろんな人の目に触れるテレビや雑誌では敬遠されがちなところがあって。中高生の目に触れやすいところではやめてほしいっていうのもありますね。

――そういう層にこそPRしないとダメなのに!

Y:でも、いろいろ工夫したPRはしてるんですよ。例えば毎年クリスマスイブに『さびしんぼナイト』ていうセーフセックスをテーマにしたイベントをやってるんですが、初代サガミオリジナルが発売された1998年から始まってもう18年間続いてます。

――18年目ってすごいですね。具体的にどういうイベントなんですか?

Y:新木場にあるagehaっていうクラブで毎年行われるイベントです。クリスマスにパートナーがいない寂しい男女に出会いの場を提供して、楽しく騒いで、できればパートナーも見つけてもらおうっていうのがコンセプト。会場ではサガミオリジナルのサンプルも配ってますよ。昨年は12月25日に開催しました。金曜日だったってこともあって5000人以上の方が来て、大いに盛り上がりました。4年前からは夏季にも『真夏のさびしんぼナイト』というイベントも始めています。どちらのイベントも女性は無料です。

――それは楽しそう! またクリスマスにクラブにパートナーいない人が集まって……って、すごいコンドームの需要とマッチしたリアルなアピールですよね。今の若い人ってセックスをする人と全然しない人と二分化されてる気がするんですけど、音楽イベントやフェスに参加するのはたぶんセックスする層だから、効果的だと思いますね。

Y:イベントを見ていただけるとわかると思うんですけど、すごく明るい雰囲気なんですよ。性に関することってまだまだネガティブなイメージがあるでしょう? でも、来て下さったお客さんたちってみんな元気で、「サガミ!」「オリジナル!」ってコール&レスポンスしてくれたりするんです。そういうの、嬉しいですよね。