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  • 2017.06.26

「セコい」のではなく攻略!「やっぱりまだ早いかも」が男心をくすぐる理由

AMの大人気コンテンツ「菊池美佳子のオトコを甘やかすな!」は、突然ですが今週で最終回!テーマはセコいオッサンたち。女の子といちゃつけるお店には入らず、お店の前でたたずんでいる制服姿の女の子たちと延々しゃべっているオッサン。本番ナシの風俗店で本番行為をしたがるオッサン。彼らの生態を菊池さんが分析します!

「セコい」のではなく…

車の中でキスする寸前の男女を盗み見ているサムネイル画像
by estudiokasar0

 6月最終週ですね。そしてこの連載も、今週で最終回になります。2015年9月から1年10ヶ月ご愛読頂きまして、本当にありがとうございました。最終回に相応しい、グランドフィナーレっぽい内容にしたいのはやまやまですが、これまで通り普通に書きたいと思います。どうかよろしくお付き合いくださいませ。

 筆者が暮らす池袋という街は、女の子とイチャイチャできる店がごまんと存在します。とある路地裏では、制服姿の女の子たちが、客待ちがてら、佇んでおりまして。おそらく自治体の条例で「客引き」ができないため、制服姿で佇み、男性通行人が興味を持ってくれるのをひたすら待っているのでしょう。そんな彼女たちに声をかけるオッサンって意外と多いので、需要と供給が成り立っているのかと思いきや!

 声をかけてから、路上での立ち話が皆、一様に長い! その長ったらしい立ち話を見かけるたびに、筆者はオッサン共に対して怒りを感じてしまうのです。「さっさと店に入ってやれよ!」と。女の子たちの目的は、店に来て頂くことです。路上で立ち話をしたところで1円の稼ぎにもなりませんから。
一方でオッサン側は、1円たりとも使わずに、路上でカワイイ女の子とおしゃべりすることに価値を見出しているのでしょう。家に帰ってからオナニーのオカズにしているのかもしれませんね。そのセコさに腹が立っているのです。

 セコいといえば、本番ナシの風俗店で、あわよくば本番行為をしたがる男性客もちらほら存在します。我々女性側の感覚だと、「はなっから本番ありきのソープランドへ行けばええじゃないか!」と思いますが、男性は全く違う思考回路のようでして。「本番NGにも関わらず、俺の交渉テクニックで本番できた!」という部分に価値を見出しているのでしょう。ゲームの攻略に似ているのかもしれませんね。簡単に攻略できるゲームじゃつまらない、攻略が難しいゲームだからこそ燃えるのでしょう。

 そういえば太古の昔、男性は狩猟の役割を担っていました。イノシシやクマなど、攻略の難しいどう猛な動物ばかりだったでしょうから、原始人男性の遺伝子が、現代男性にも受け継がれているのかもしれませんね。そんなふうに考えると、客待ちの女の子と路上で長話したり、本番ナシの風俗店で本番交渉する男性って、当人たちにとっては「セコい行動」ではなく「攻略」なのでしょう。

女性向け「擬似恋愛屋」が少ないワケ

 それにしても世の中には、メイド喫茶やキャバクラや各種風俗店など、男性が女性と「疑似恋愛」できる店がいっぱいあります。対して、女性が男性と疑似恋愛できる店は、ホストクラブやレンタル彼氏など……ないわけじゃないけど、ごく少数。これってよく考えたら不思議ですよね。だって女性のほうが恋愛体質なのですよ。だったら、女性向けの「疑似恋愛屋さん」のほうが多くなるはずなのに……矛盾していることになりますよね。

 女性向けの疑似恋愛屋さんが少ない一方で、むしろこの世に溢れかえっているのが、「化粧品屋さん」や「洋服屋さん」「アクセサリー屋さん」など、女性性に磨きをかけるためのお店です。それらは、恋愛するうえでは必要なアイテムですが、ぶっちゃけ恋愛に直結しているわけではありません。そんなふうに考えると、我々女性って「過程」を味わう生き物なのでしょうね。ホストクラブやレンタル彼氏などの疑似恋愛屋さんは、確かに手っ取り早い! でもそうじゃなくて、メイクやファッションやジュエリーでオンナっぷりを磨きつつ恋愛に到達するのが楽しいのでしょう。

 対して大半の男性には、「過程」を楽しむ初期設定は組み込まれていないのでしょう。メイド喫茶やキャバクラや各種風俗店へ駆け込んだほうが、即・満たされるわけですから。そういえば、牛丼屋や立ち食い蕎麦屋など、待たせない店は男性客が多いです。女性が喜んで行列を作るようなパンケーキ屋やディ○ニーランドは、案の定男性客って少ないですからね。

 以上を踏まえると、男性は「攻略」に燃え、かつ「待つ」が苦手なようです。ってことは、ラブホへの誘いは二つ返事でオッケーし、ラブホに入ってから「やっぱりダメ」が効くのかもしれません。これまで筆者は、ラブホに入室しておきながら、セックスを拒む婦女子は詐欺師だと思っていました(笑)。オンナの風上にも置けないヤルヤル詐欺な振る舞いだと。いや、最終的にはヤルべきなのですよ。でもパフォーマンスとして、「やっぱりまだ早いかも」程度の焦らしがあっても良いと、連載最終回にして気付いた次第です。

 最後に……これまで本当にありがとうございました。今後ともAMをよろしくお願いいたします。


Text/菊池美佳子

ライタープロフィール

菊池美佳子
文筆業・占い師。著書『着けちゃうぞ!大人の保健体育』『テレフォンセックス裏物語』『Sの妹Mの彼女』など
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