出展禁止処分を受けたことも…

―――すごい直観だったんだね。作品づくりにおいて、大変だったことってある?

市原:最近感じるのは、私の作品って個人というよりもチームで作っているのですが、どうやって各々の領分を分担すればいいのかなあと。あと、最近、申し訳ないなあと思うのが、結構エロ系のデバイスものだと、男性が作っているとなると叩かれることがあって。だから自分が表にでていることが多いのですが、本当はみんなで作っているんだよ~と。
なぜかメディアに作品が出るときも、私が作ったものみたいに演出されることが多くて。でも、みんなで作ってるんです。

―――この前話題になってたペッパイちゃんとかもそうだよね。

イライザ iraiza ラブグッズ 喘ぐ大根 乳輪を触られて、反り返るペッパイちゃん

市原:そうですね。あれも、私だけじゃなくて開発自体は10名くらいのチームで作ってるんです。なんか、世間のイメージとして、作品は一人のアーティストが作っているみたいにされがちというか…。その辺をどうやってうまく伝えていけばいいのかなあと試行錯誤しています。

―――たしかに女性が作っている方がキャッチーというか、メディアもそう伝えたい的なところがあるかもね…。

市原:そうなんですよね。いかにバズるか的なところに注力されてしまうと、その根底にある部分が伝わらないというところがあってモヤモヤっと。もちろん、全部が全部そうではないんですけど。

―――うん、そうだよね。それって、やはり女性がそういうのを作っているというのが珍しいからだよね。そもそも、大学で作ってたってことだけど、発表しにくい環境とかはなかったの?

市原:やはり色々と規制は多いです。とあるイベントで出展禁止処分を受けたことがありますね。あと、ご家族連れが多い場所だとさすがに配慮する必要があるので、音声をマイルドでかわいいものに調整したりしてます。あと、メディア掲載が取り下げられたり、自分の出演箇所だけ放送カットされたり、諸々リスクを考慮された結果、賞を逃したり、は割と頻繁に起こります。

―――なるほど。とはいえ、最近だと女の子でもエロ方面の発信が増えているような気がするんだけど、それってどんな感じ?

市原:女性がそういうことを発信するというセンセーショナルな部分が前面に出てしまったり、悲観される部分もあるけど、仲間が増えている感じはします(笑)。